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欧州3列7人乗り戦線に異常あり!? カングーらしさをより際立たせたルノー「グランカングー」は日本独自仕様を満載!!

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)

  • 路面コンディションが変化する場面でも安心のエクステンデッドグリップ(トラクションコントロールの拡張機能)を標準搭載している点も心強い
  • 写真では飼い犬のシュン(柴犬・4歳・体重約15kg)をお座りさせているが、大人が乗っても十分に寛げる空間だ
  • 3列目もクッションの厚みと表皮の張り感が快適で、ホイールベース延長の恩恵でスペースにゆとりがある
  • 2列目・3列目のシートは各々、折り畳み・跳ね上げ・前後スライドに対応し、コネクター1本を抜くだけで取り外しも可能だ
  • 2列目・3列目のシートは各々、折り畳み・跳ね上げ・前後スライドに対応し、コネクター1本を抜くだけで取り外しも可能だ
  • ただのロングボディにとどまらない点として、スライドドアが専用設計であることも見逃せない。標準のカングーに対して開口幅が180mmも広く、実車でこのドアを開けてみると思わず「おお、デカい! 」と声が出るほどだ
  • 毎年開催されるカングー・オーナー&ファミリーの大イベント「ルノーカングージャンボリー」(2025年は11月に山中湖畔で開催)には、全国からカングーが集結する
  • 標準のカングーに対して全長が420mm、ホイールベースが390mmそれぞれ延長されている
  • 背の高いミニバンでは跳ね上げ式バックドアの開閉が大変なケースもあるが、ダブルバックドアなら片側だけ小さく開けることもできる
  • ダブルバックドアのロックを外して180度全開にすれば、ラゲッジフロアに腰を下ろしてせいせいとした気持ちで過ごすこともできる
  • 搭載エンジンは1.3L直列4気筒ターボ(131ps・240Nm)で、7速EDC(デュアルクラッチトランスミッション)と組み合わせられる
  • 路面コンディションが変化する場面でも安心のエクステンデッドグリップ(トラクションコントロールの拡張機能)を標準搭載している点も心強い
  • 「クルール」グレードのポイントとなるボディカラーには、道具感あふれるサハラベージュを採用。ブラックの16インチ鉄ホイール(タイヤはミシュランのオールシーズン)を標準装着するなど、カングーらしいこだわりも全開だ
  • 「クルール」グレードのポイントとなるボディカラーには、道具感あふれるサハラベージュを採用。ブラックの16インチ鉄ホイール(タイヤはミシュランのオールシーズン)を標準装着するなど、カングーらしいこだわりも全開だ
  • カングー自体は現行モデルで3世代目となり、初代は正規輸入前から日本市場の愛好家に注目されていたモデルだ

7人乗りで1024通りのシートアレンジ!? 
ルノー・グランカングーの使い勝手を試す

ルノーが日本市場に送り込んだ「グランカングー」は、標準モデルから全長420mm延長した3列・7人乗りのMPVです。日本専用のダブルバックドアやサハラベージュのボディカラーなど、カングーらしい個性も際立ちます。1024通りのシートアレンジが可能な広大な室内と、1.3Lターボが1690kgのボディを軽々走らせる走行性能も魅力です。数日間の試乗でその実力をしっかりと確かめることができました。

日本専用仕様にはカングーのDNAにプラス要素
3列シートで7人乗りの大きなカングーを追加

GRAND KANGOOを直訳すれば「大きなカングー」だ。何が大きいのかといえば、標準のカングーに対して全長が420mm、ホイールベースが390mmそれぞれ延長されており、室内の収容能力も大幅に拡大している。最大のポイントは、標準車の2列・5人乗りから3列・7人乗り仕様として登場したことだ。

3列・7人乗りのロングボディは、ステランティス傘下のシトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフター、フィアット・ドブロと欧州のライバル社にはすでに用意がある。そこに満を持して加わったのが、このグランカングーだ。カングー自体は現行モデルで3世代目となり、初代は正規輸入前から日本市場の愛好家に注目されていたモデルだ。

毎年開催されるカングー・オーナー&ファミリーの大イベント「ルノーカングージャンボリー」には、全国からカングーが集結する。開催20回目となった2025年には累計来場台数が2万台を超えたという。熱いオーナーたちに支持されるカングーは、幸せ者としかいいようがない。因みに、2026年のルノーカングージャンボリーは11月に山中湖畔で開催される予定だ。

グランカングーの魅力は、3列・7人乗りというミニバンの基本条件を満たしつつ、カングーらしさを失っていない点にある。あくまでも仕様にこだわった日本独自のモデルという点も特徴的だ。具体的には、ブラックバンパーと、カングーのアイコンでもある両開きのダブルバックドアは、乗用車モデルとして日本市場限定の仕様だという。「クルール」グレードのポイントとなるボディカラーには、道具感あふれるサハラベージュを採用。ブラックの16インチ鉄ホイール(タイヤはミシュランのオールシーズン)を標準装着するなど、カングーらしいこだわりも全開だ。路面コンディションが変化する場面でも安心のエクステンデッドグリップ(トラクションコントロールの拡張機能)を標準搭載している点も心強い。

大型専用設計スライドドア&ダブルバックドア
ロングホイールベース化で広大な室内空間が◎!

ただのロングボディにとどまらない点として、スライドドアが専用設計であることも見逃せない。標準のカングーに対して開口幅が180mmも広く、実車でこのドアを開けてみると思わず「おお、デカい! 」と声が出るほどだ。手狭感とは無縁の開口部が、乗降のしやすさにそのまま直結する。

室内は機能的に作られている。2列目・3列目のシートは各々、折り畳み・跳ね上げ・前後スライドに対応し、コネクター1本を抜くだけで取り外しも可能だ(元の場所がわからなくならないよう「印」も付く)。シートアレンジは1024通りにものぼる。ラゲッジスペースは7人乗車時で500L、2列目を外すと1340L、2・3列目を外すと3050Lとなる。

1脚約23kgというシートの全席取り外しには体力を要するが、高さ600mmを切る低く平らなフロアと天井の高い室内空間を組み合わせれば、いくらでもコテンパンに使いこなせるポテンシャルがあることは容易に想像できる。

2列目・3列目の快適性も上々だ。トルソアングル(シートの傾斜角度)が25度に設定されたシートは、2列目の座面高・シートサイズともに申し分なし。3列目もクッションの厚みと表皮の張り感が快適で、ホイールベース延長の恩恵でスペースにゆとりがある。写真では飼い犬のシュン(柴犬・4歳・体重約15kg)をお座りさせているが、大人が乗っても十分に寛げる空間だ。余談ながら、普段はフィアット500で暮らすシュンにとっては、グランカングーの広大な室内は大邸宅に引っ越したも同然だったに違いない(試乗車を返却後は元の暮らしに戻る訳だが……)。

1.3Lターボ+7速DCTで余裕の走りを披露
ロングドライブもフラットライドで超快適!

走りの良さも、グランカングーの魅力だ。乗り心地はカングーらしくほっこりとしたもので、ロングホイールベースならではのフラットライドも実現されている。高速走行時の直進安定性も高く、家族での遠出でもストレスを感じさせない。

搭載エンジンは1.3L直列4気筒ターボ(131ps・240Nm)で、7速EDC(デュアルクラッチトランスミッション)と組み合わせられる。乗る前は1690kgのボディを持て余すのではと思ったが、実際には街中でも高速走行でも全くストレスなく走らせてくれる。欧州の実用車らしい仕立てのよさを実感させられる部分だ。

そして忘れてはならないのが、カングー独自のダブルバックドアだ。背の高いミニバンでは跳ね上げ式バックドアの開閉が大変なケースもあるが、観音開き式のダブルバックドアなら片側だけ小さく開けることもできる。ロックを外して180度全開にすれば、ラゲッジフロアに腰を下ろしてせいせいとした気持ちで過ごすこともできる。(グラン)カングーならではのシーンだ。全長4910mmという数字も、スーパーの平面駐車場ならすぐに慣れると思う。

欧州の3列7人乗りという熾烈なカテゴリー戦線に、満を持して投入されたルノー・グランカングー。羽ばたくようなダブルバックドアのように、このクラス最後の「トリ」として飛躍できることを期待したい。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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