スタッドレスとの絶妙なマッチングの良さで実感した軽自動車らしからぬしっとり乗り味や操舵感
では走らせた印象は? 今回の試乗車には季節柄スタッドレスタイヤが装着されていた。銘柄はブリヂストンのBLIZZAK VRX3(サイズは標準と同じ155/65 R14 75Q)だ。贅沢にどこかへ雪道を試しに遠出したわけではなく、ごく日常的なエリアのドライ(と少々のウェット)路面での試乗となった。ここで確認できたのが、スタッドレスタイヤそのものの性能の高さと、N-BOX JOYの足回りとの絶妙なマッチングだった。
BLIZZAKは定評ある銘柄だ。しなやかさと剛性が程よくバランスしたサイドウォール、トレッド面の当たりのやわらかさ、舗装路でもまったく不満のないグリップ性能など、トータルバランスの高さを改めて実感した。筆者であれば、このまま通年装着して使いたいと思わせるほどの性能だ。もちろんこの記事の主役であるN-BOX JOYも、近年のホンダ車に共通するダンパーの設定により、路面からの細かな入力をしっかり減衰しながら、なめらかでフラットな乗り味を実現している。4WD車は2WDより60kg重い車重も、どっしりとした安定感ある乗り味に貢献している。前述のBLIZZAKの持ち味も加わることで、軽自動車らしからぬしっとりとした味わいになっている点が好ましい。手応えがしっかりと伝わるステアリングの操舵感も、安心感につながっている。
試乗車はターボで、動力性能面での不満はまったくなし。CVTの制御もスムースで、日常使いでストレスは感じない。エンジン音も、回転が高まった際の音質が耳障りではなく清々しいのは、いかにもホンダ車らしい。

ホンダ車には今のところ、ダイハツ・ムーヴキャンバスやスズキ・ワゴンRスマイルに相当するモデルが設定されていない。N-BOX JOYはスーパーハイトワゴンの第3のモデルながら、ライバル車に比べてSUV風味控えめの戦略を採っているのは、そういう背景もあってのことなのだろう。










































