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2026年S-GT開幕目前! プレリュード投入ホンダ勢と全車BSタイヤ装着ニッサン勢に王者トヨタの三つ巴!?

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: GTA/原田 了(HARADA Ryo)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

岡山国際と富士SWの公式テストから読み解く最新のトヨタ/ニッサン/ホンダのシン勢力図とは!?

ちなみに富士でのテストでは、#36 au TOM’S GR Supraの坪井翔がトップタイムをマークしていた。しかし2日目には#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの佐藤蓮がトップタイムをマークしている。いずれもコースレコードから約2秒遅れだった。

また最高速をマークしたのは#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraで、#23 MOTUL Niterra Zが僅差で続いた。プレリュード勢の最速は#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTと#17 Astemo HRC PRELUDE-GTだ。#39から4.6km/h差で同率9番手につけていた。ただし、必ずしもベストラップをマークした周に最高速を記録したというわけでもないため、その相関関係は断言しきれない。

さらに、オフのテストや岡山と富士での公式テストを走りながら開発とセットアップを続けてきた。しかし、岡山や富士の初日では気温/路温が低すぎて有効なデータを取り込むことができなかった(はず)だ。富士の2日目も気温/路温が低かったものの、何とかデータを採れたはずである。はたして岡山の開幕戦と富士での第2戦で、どこまで反映されたものとなるかは不透明だ。

2026年シーズンをもってGT500/GT300クラスともにタイヤ開発戦争終焉と今シーズンの行方

プレリュードの登場以外にも、メカニズム関連では大きなニュースがある。それはタイヤに関するものだ。2027年シーズンからはGT500とGT300の2クラスそれぞれにコントロールタイヤ制が導入される。つまり、2026年シーズンがタイヤ・コンペのラストシーズンとなったのだ。

具体的な変更点としては、KONDO RACINGの#24 リアライズコーポレーション Zがブリヂストン・ユーザーとなった。これによりGT500では、ヨコハマ(TGR TEAM WedsSport BANDOHの#19 WedsSport BANDOH GR Supra)とダンロップ(Modulo Nakajima Racingの#64 Modulo HRC PRELUDE-GT)のユーザーが各1台のみとなっている。

ヨコハマは2025年の第6戦・SUGOでKONDO RACINGが優勝を飾っている。TGR TEAM WedsSport BANDOHも速いところを見せていた。いっぽうでシーズン後半からはダンロップも速さを見せ、第7戦のオートポリスではModulo Nakajima Racingが表彰台を奪った。

先に触れたように、ここまでのテスト結果でどこまで判断できるかは難しいところだ。しかし、#64 Modulo HRC PRELUDE-GTが好調なところを見せて期待が高まっている。同時に、#24 リアライズコーポレーション Zがブリヂストンにコンバートしたことで、全車がブリヂストン・ユーザーとなった日産勢の動向も注目を集めている。

S-GT平日テストでも大盛況の観客動員と日本未発売の新FRO車両登場など楽しめる豊富な話題

それにしてもS-GTの人気の高さには驚かされるばかりだ。富士の公式テストは例年と違って日曜から月曜の2日間で開催された。2日目は平日にもかかわらず、早朝から多くの観客が来場した。朝のセッション開始前の午前8時半過ぎには、カメラを構えるファンでコースサイドが大盛況だった。富士スピードウェイもこれに応えるように、一部のピットを開放して“激感ピット”を設定するなど、観客サービスを充実させていた。

また、レースカー以外にも新シーズンに向けての“ニューマシン”が登場する。それはS-GT独自の安全対策として整備されたFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)用車両の刷新だ。これまでのY62型パトロールNISMO(ニスモ)に代えて、7代目となる新型(Y72型)パトロールNISMOが日産/日産モータースポーツ&カスタマイズから提供されることになった。

じつは、このY72型パトロールNISMOは日本国内では正規販売されていない中東向けの超大型SUVである。そんな希少なモデルが日本のサーキットを駆け抜けるというギャップも、クルマ好きのファンにとっては見どころのひとつとなるだろう。

正式採用はS-GTの開幕戦となる。この日には贈呈式も行われる予定だ。富士の公式テストでもすでにお披露目があり、その偉丈夫な体躯に観客も足を止めて見入っていた。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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