国内唯一ユニバーサル公認車両「モリモトZ」は、9年掛けてオーナーの信念のもと進化を続ける!
映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」で有名になったのが「モリモトZ」です。しかし、実は映画本編には登場していないのに、国内で唯一「ユニバーサル公認プロモーション展示車」が日本に存在しています。トップシークレットがメインカーと同スペックのツインターボに仕上げたこの日産「Z33 フェアレディZ」を、TokiPAPAさんが9年にわたって乗り続けています。
映画本編に映らない通称「モリモトZ」の正体は、急遽正式依頼した劇中車と同スペックのホンモノ!?
「モリモト」とは、映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」に登場する人物の名前だ。彼の愛車として劇中に登場するのがゴールドのワイドボディをまとったZ33フェアレディZ、通称「モリモトZ」である。
ワイルド・スピードの登場車は、メインカーやスタントカーなど、1つの車種に対して複数台が製作される。それらがいわゆる劇中車という扱いになる。オーナーのTokiPAPAさんが所有する2002年式日産フェアレディZは、少し事情が異なる。映画本編には登場しないものの、ワイルド・スピードの歴史を刻む1台となっているのだ。
「撮影用に5台がアメリカで作られたんですが、これはTOKYO DRIFTのプロモーション用の展示車両として、1台だけ国内で作られたやつです。モリモトZの劇中車両はメイン車両以外、4台すべて廃棄になっていたんです。それで急遽、トップシークレットさんとアートファクトリーさんが日本にいるからということで、ユニバーサルが公式に作ったクルマですね。エンジンもツインターボなど、トップシークレットで劇中メインカーと同じスペックでチューニングしています」
トップシークレットは劇中車のチューニングを、アートファクトリー・グラフィックスはモリモトZのグラフィックデザインを手がけた。その両社が日本国内に拠点を置いていたからこそ、ユニバーサルはプロモーション用車両の製作をこの2社に正式に依頼することができた。
オーナーの劇中車への忠実な内装へのこだわりが、希少なシート探しに4年を費やす本気度!?
TokiPAPAさんがこのZを手に入れた当時は、ほぼプロモーション仕様のままだった。より劇中車に近づけるため、自身でも手を入れた部分があるという。
「展示車両だから、全く手をつけていない部分もあったんです。そのやってないところが気に入らなくて、ノスを付けたりステアリングやシートも劇中車と同じものに換えて、内装はメーター以外はほぼ劇中車のままになっています。シートはレカロのSP-G3 WINNING ROCKETっていうフルバケットシートなんですけど、とても希少な限定モデルなんですね。それで2脚見つけるのに4年かかったんですよ」
ちなみに、「ノス」とはNOS(亜酸化窒素噴射システム)のことで、エンジンに亜酸化窒素を噴射して瞬間的に出力を高める装置だ。ワイルド・スピードシリーズではトレードマーク的に登場するパーツであり、劇中車の再現において外せないアイテムのひとつとなっている。
見た目も走りも両立させる「モリモト Z」のホンモノ進化カスタムの先は現状維持のメンテナンス
TokiPAPAさんはメインカーにより近づけようと、資料を参照しながらパーツを選んでいる。見た目だけでなく、走りについても妥協しない姿勢だ。
足まわりはレーシングギア製の車高調、クスコ製のスタビライザー、ニスモ製の強化ブッシュなどを装着している。ブレーキは劇中車のイメージを崩したくないとのことで、キャリパーは劇中車と同じ形状・色を保つためあえて変えず、ローターとパッドをエンドレス製に交換することで制動力を高めた。タイヤはトーヨータイヤ(プロクセスR1R)をセレクトした。ワイルド・スピードシリーズとゆかりの深いブランドとして、このZには外せない選択だ。また、排気系も交換済みだ。パーツを換えるたびにベストなセッティングを探るため、HKS製のVプロによるコンピューターセッティングをすでに4回実施しており、現在も調整中だという。
公式プロモーション用の本物を起点に、劇中車へのディテールをさらに追求し、走りも磨き続けるモリモトZ。今後はホイール(ボルクレーシング)の分解・清掃や、機関各部およびエンジンルームのクリーンアップなど、コンディションを保ちながら乗り続けることが目標だという。すでに9年をともに過ごしたこのモリモトZは、オーナーの情熱とともに、ワイルド・スピード TOKYO DRIFTの歴史の一部として、これからも日本国内で時を刻み続けるだろう。

















































