メーカーの垣根を超えたクルマ好きの理想郷! 日産車とマツダのレーシングカーが筑波で競演
2026年3月29日、筑波サーキット・コース2000にて「日産祭 IN 名車祭」が開催されました。日産車のワンメイク走行会として始まり、今回で10回目を迎える同イベントは、A.M.O.A(全マツダ車オーナーズクラブ連合)の協力により「名車祭」とのダブルネームへと進化しています。全国から209台が集結し、マツダの伝説的レーシングカーまでが全開走行を披露した熱い1日をレポートします。
スカイラインワンメイクから発展、第10回を迎えた「日産祭」に「全マツダ車オーナーズクラブ」がジョイン!
「日産祭 IN 名車祭」は、スカイラインのワンメイクレースとして始まったイベントだ。のちに日産のスポーツモデルのミーティングを経て2014年に日産祭となり、今回で10回目を迎えるイベントとなっている。
当初は袖ケ浦で開催されていたが、旧車乗りのなかには筑波を走りたいという方も多かったようで、筑波サーキットへ会場を変更した。名称に関しても「日産車以外のオーナーからも参加したい」という声とともに、A.M.O.A(全マツダ車オーナーズクラブ連合)協力のもと、名車祭とのダブルネームでの開催となっている。
当日は北海道から九州まで、さまざまなエリアから209台もの車両が参加した。イベントとしてはコース2000での走行のほか、イベント広場では「筑波ロックフェスティバル」が併催され、ショップブースやキッチンカーの出展などバラエティに富んだコンテンツを用意。コースの走行に関しても、D1グランプリなどでお馴染みの鈴木学さんがMCとして参加し実況をするなど、賑やかなものとなっていた。
20分×3本の走行枠やパレードラン、デモランにレース形式、特別タイムアタックでは好タイムも続出!
コース2000での走行に関しては、トランスポンダーを装着しタイム計測も行われるスポーツ走行がメインとなっているが、特別タイムアタック枠やA.M.O.Aデモラン、パレードラン、レース形式の走行会なども用意された。
当日は3月としては気温の高い1日となっていたが、TEC-ART’SのN2号(AE86)や、郷田板金REシャンテなどが参加した特別アタック枠では、かなりの好タイムが記録されていたようだ。また通常の走行枠も、20分×3本とたっぷり楽しめるのが参加者にはウレシイところだろう。
日産ファンも釘付け! ル・マンを制した「4ローターR26B」搭載の「RX-792P」が「天使の絶叫」を披露!!
参加した209台はもちろん日産車が多くなっていたが、そのなかでもA.M.O.Aデモランは来場者の注目を集めていたようだ。
このデモランでは、1982年のWECジャパン参戦仕様となるマツダ RX-7(254)のレプリカマシンや、1990年代初頭にアメリカのIMSA-GTPに参戦したマツダ RX-792Pなどが、筑波サーキット・コース2000に独特のロータリーサウンドを響かせて走行した。
じつは、このRX-792Pは実戦に投入された個体が世界にわずか2台しか存在しないという、究極の超希少車である。しかもその心臓部には、1991年のル・マン24時間レースで総合優勝を飾ったマツダ 787Bに搭載されていた4ローターエンジン「R26B」の発展形が収められている。この世界的なお宝ともいえるマシンが快音を轟かせる姿には、さすがの多くの日産ファンも、熱心にカメラのレンズを向けていた。ちなみにR26Bエンジンはその高い排気音から「天使の絶叫」と呼ばれ、世界的にファンも多い。
また、スポーツ走行に加えドリフトの枠も用意され、こちらでは追走状態で白煙を上げながらドリフト走行する姿も見ることができた。そのほか、平成生まれのサーキット体験会も行われ、若い世代のクルマファンにもサーキットの楽しさが提供されるなど、1日を通して楽しめるイベントとなっていた。
日産車のファンが日産車でサーキット走行を楽しむことからスタートした日産祭。名車祭とダブルネームとなったことで、かつては日本のモータースポーツ史で火花を散らしたライバル同士が、メーカーの垣根を超えて同じトラックでエキゾーストノートを響かせるという奇跡的な空間が生み出されていた。
令和の時代に、昭和から平成を彩った名車たちが全力で筑波を駆け抜ける。そこには、理屈抜きに純粋な「クルマ愛」だけが溢れる、旧車ファンにとっての理想郷が確かに存在していたのである。

























































