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欧州キャンプはルーフテントが主役? 物価高とインフレが変えたヨーロッパトレンド【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • イタリアは、これまで何度行っても飽きない大好きな国です。今年もまた、時間を見つけてゆっくりと訪れる予定にしています
  • イタリアブースの物産コーナーでは、美味しそうな地元のお菓子も販売されていました。旅の思い出の味が手軽に楽しめて嬉しいです
  • オーストリアブースでは、シュペックがごろごろと販売されていました。燻製生ハムのような味わいで、とてもおいしいんですよ
  • ドイツの航空会社Condorは、ビジネスとエコノミークラスの機内をそのまま出展していました。実際の座り心地を試せて面白かったです
  • 地元バイエルン州のブースは、カワイイ山小屋風のデザインになっていました。のんびりと座って少し飲食もできるようでした
  • 禅ツアーという、日本を専門とした旅行会社さんの出展もありました。ヨーロッパの人々にとって、日本はまだまだ未知の国のようです
  • 小さなMINIでもルーフテントさえあれば、いつでもラクラクとキャンプができますね。身軽なアウトドアの強い味方です
  • こんなに小さなクルマに大きなルーフテントが乗っています。大人が2人寝ても本当に大丈夫なのか、少しだけ心配になってしまいますね
  • 屋根の上には、なかなか盛りだくさんな旅になりそうな重装備が積まれています。長期間のロードトリップでも安心の積載量ですね
  • 会場には、実に多彩なルーフテントがよりどりみどりで展示されていました。自分のクルマに合うものを探すだけでも楽しいですね
  • ルーフテントのカタチも本当にさまざまで、年々進化している気がします。居住性や設営のしやすさも向上しているようです
  • スマートな造りですが、体重の重い私でもしっかりと耐えてくれるのか、ちょっと不安になりそうなデザインのルーフテントですね
  • 超ミニサイズの牽引トレーラータイプにプラスして、ルーフテントを設置すれば、なんと4人くらいは余裕で寝られそうですね
  • こちらは超狭小の牽引トレーラーですが、上にルーフテントも設置すれば、あっという間に立派な二階建て仕様のキャンパーになります
  • KONPANJAというショップが展示していたキャンピングカーです。なかなか使い勝手が良さそうで、実際の旅でも大活躍しそうです
  • フォルクスワーゲンのキャンプ用プラスチックお皿とカップです。デザインがとても可愛らしくて、買うかどうか本気で悩みました
  • 会場ではクルマだけでなく、アウトドア製品も色々と販売されています。見ているだけで次のキャンプへの想像が大きく膨らみます
  • キャンピング用のさまざまな製品がズラリと売られていて、ただ見て回っているだけでもワクワクします。時間が経つのを忘れますね
  • キャンプのテントのなかに設置する、快適そうな簡易ベッドのお店もありました。アウトドアでの睡眠の質を大きく上げてくれそうです
  • なかなかワイルドで迫力のあるタイプのキャンピングカーですね。大自然のなかを力強く駆け抜ける姿が目に浮かぶようです
  • バンをキャンピングカーに作り上げるための、さまざまなパーツが展示されていました。ショップごとに特色がはっきりと出ますね
  • ピックアップトラックの荷台に載せるタイプも展示されていましたが、実際のヨーロッパの街中ではあまり見かけないスタイルです
  • 最近のキャンピングカーは、どちらかというとキャブコンタイプよりも、商業バンをベースにしたモデルが多いように感じます
  • 後部に引き出し式でキッチン等が収納されています。これだと雨が降っている日には、外での調理がちょっと厳しいかもしれませんね
  • 電源なしで超長時間の保冷効果があるというクーラーボックスです。ショップスタッフの巧みな実演話術で、小さいのが欲しくなりました
  • イカツいジムニーに装着されている、テント以外のパーツ価格表がありました。メッセ限定価格でずいぶんとお安くなっていますね
  • かなりイカツいカスタムが施されたジムニーですが、険しい山道を走りながらキャンプをしに行くのには、とても頼もしいでしょうね
  • ジムニーの上に乗っている大型ルーフテントは、スペースを最大限に活かせて良いですね。ハシゴのある部分をキッチンにすると最高です
  • ジムニーと大型ルーフテントのコンビネーションです。限られたスペースを最大限に活かせるので、とてもグッドアイデアだと思います
  • 珍しい4ドアタイプのジムニーにも、立派なルーフテントが装着されていました。これならファミリーでのキャンプも楽しめそうです
  • こちらはジムニーの荷台部分のディスプレイです。限られた空間をいかに効率よく使うか、キャンパーたちの工夫がたっぷり詰まっています
  • フランスブースでは、現地のスタッフの方にオススメのスポットを教えていただきました。次の旅行の計画がますます楽しみになります
  • こちらはKONPANJAというショップが展示していたキャンピングカーの後部です。細部まで工夫が凝らされた実用的な作りでした
  • ルーフテントの大きさも、大・中・小とさまざまなサイズが揃っています。人数や用途に合わせてぴったりのモデルが選べます
  • 4ドアタイプのジムニーの屋根にぴったりと収まるルーフテントです。デッドスペースを有効活用できる素晴らしいアイデアです
  • フォルクスワーゲンのカリフォルニアも、会場でよく見かける定番のタイプです。安定した人気を誇るキャンパーの代表格ですね

キャブコンからルーフテントへシフト! 物価高が影響する欧州キャンプの新潮流

ドイツ・ミュンヘンで開催される南ドイツ最大級の旅行とレジャーの展示会が「f.re.e(フリー)」です。最新のキャンピングカーから各国の観光情報までが揃うこの巨大メッセを、ドイツ在住のジャーナリストである池ノ内みどり氏がレポートします。昨今の物価高やライフスタイルの変化により、ヨーロッパのキャンプ事情はキャブコンから「ルーフテント」へと大きくシフトしているようです。

憧れの南仏再訪ドライブを夢見て! メッセ「f.re.e」で探る、観光客のいない小さな村とラベンダーの香り

アウトドアや趣味、旅行関連のメッセ「f.re.e」を訪れてみました。2025年に初めて訪れてみて、盛りだくさんなイベントで楽しめたこともあり、2026年も行ってみようと再訪しました。

旅行ブースでは、各国の旅行代理店や市町村の観光案内ブースが出展しています。行ってみたい国や町の説明を聞くのも楽しいひとときです。ちょっとした名産品も販売しています。

数年前にル・マン24時間レースの取材の帰りに、プロバンス地方からコート・ダ・ジュール、イタリアのトスカーナからステルヴィオ峠という結構な距離を気ままにひとりドライブしました。その際に憧れのラベンダー畑を観に行ったのですが、ほんの少しだけ時期が早かったので満開とはいかず、残念だったこともありました。そこで今回は、南仏ブースで色んなオススメを聞いてきました。

私はあまり有名な観光名所には興味がありません。できれば観光客が来ないような小さな市町村で、地元の人たちが集まるお店やレストランを訪れたいと伝えると、窓口スタッフが地図にオススメの村の印を付けてくれました。中東情勢の関係でガソリン価格が暴騰しているだけに、いつ行けるかは分かりません。しかし、ぜひともまた南仏の旅を実現したいと思っています。

進化する車中泊スタイル! 女性でも手軽に設営できるルーフテントの魅力は見た目以上の快適さと機能性

さて、アウトドア関連のメッセといえば、キャンピングカーが目玉です! 完成形のさまざまなキャンピングカーも多く展示販売されていました。しかし今年は手持ちのバンに取り付けられるキッチンやベッドのパーツをはじめ、ルーフテントのショップをとくに多く見かけました。

スタッフに伺うと、「最初の取り付けを除けば、コツを掴むと女性ひとりでも簡単にルーフテントを設営することができますよ」とのこと。

私は毎年、ドイツで開催される大きなアジア車のイベントへ取材に訪れています。そこでも実際にルーフテントの人気のほどを目にしており、オーナーさんの厚意でいくつかのルーフテントで横にさせていただいたこともあります。

もしかしたら、寝返りを打った際にはちょっと揺れたりするのかな? と思いきや、安定していて見た目以上に広くて快適でした。蚊などの昆虫が入って来ないように網戸にもなる点も良いですね。

欧州トレンドは「バン&ルーフテント」!? 物価高騰とインフレが生んだスタイリッシュなキャンプスタイル

ヨーロッパの人はキャンピングカーでの旅が大好きです。とくに新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、さらに人気が高まったように感じています。ご近所さんでもバンタイプのキャンピングカーの所有者が増えました。

ただ、コロナ禍以降は急激なインフレや物価高騰で、新車・中古車に関わらず自動車の価格が高騰しました。物価高騰に加え、コロナ禍による需要増が重なり、キャンピングカーの価格も随分と値上がりして、なかなか手が出せる価格ではなくなってきました。そこでバンタイプやお手頃価格で自家用車の屋根に取り付けることができるという便利さから、ルーフテントの需要が増えているのではないかと思います。

寝る場所はルーフテント、調理やくつろぐスペースはオープンテントで、というキャンプスタイルを数多くのイベントで見てきましたので、その人気も頷けます。2025年の展示ではキャブコンがメインだったのですが、2026年はかなりの少数派で、それよりもバンタイプやルーフテントがトレンドのようです。とくに若い年齢層にターゲットを絞ったキャンプスタイルのディスプレイが目を引きました。

欧州で絶大人気の「ジムニー」×ルーフテント!販売終了が生んだ希少価値と理想のソロキャンスタイル

会場では、ドイツでも人気のスズキ「ジムニー」にルーフテントを実際に装着した展示があり、思わずセットで欲しくなりました。ルーフテントを広く活用できれば居住スペースもしっかり取れて、とても魅力的です!

自家用車の排ガス規制が厳しくなってから、ドイツをはじめとするEU圏でのジムニーは、後部座席を取り払って「商用車」として販売されていました。しかし残念ながら、20247月をもって新規の販売が終了。フランスでも、ジムニーの55周年モデルが2025年に55台限定で販売されたのを最後に市場から消えています。

ですから、現在ヨーロッパで購入できるジムニーは在庫車か中古車に限られます。その価格はほとんど値崩れせず、新車とほぼ同額を保っている超人気車両なのです。後部座席がないのでたっぷりとキャンピング用品を積んで、寝るのは屋根の上。サイコーですね! 

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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