音やデザインの世界観まで作り込んだ現代型痛車スタイル
“好き”をクルマで表現する痛車カルチャーは、いま大きな進化を遂げています。アニメ一辺倒だった時代から、ゲームやバーチャルYouTuber(VTuber)文化へとジャンルが広がり、ラッピングも単なるプリントではなく、世界観を重視したデザインへとシフトしてきました。今回紹介するホンダ「フィット」は、そんな現代痛車の最前線を体現した1台です。オーディオや足まわりまで含めて推しを引き立てる、新しいトータルカスタムのスタイルを提案します。
オーディオから足まわりまでをトータルで手がける専門店
かつてアニメのキャラクターがメインだった痛車の世界も、今はゲームのキャラクターや歌を唄うVTuberにまで幅を広げるなど、確実に変化している。そしてクルマのカスタマイズも、それらの世界観とのマッチングが重要視されるようになった。
そんな進化するシーンのなかで注目したいのが、ここで紹介するホンダ フィットのカスタマイズを手がけた、広島県東広島市のプロショップ「ワープス」だ。車種やジャンルにこだわらない懐の深いショップであり、ユーザーそれぞれの“好き”を柔軟に受け止める度量を持つことで知られている。
痛車乗りにとって、ラッピングを施工できるショップは比較的探すことができても、オーディオや足まわり、内装までを含めたトータルのカスタムをしっかりと実現してくれるショップとなると、逆にレアな存在となる。しかもワープスは、痛車乗りにとっても親しみやすい、いい意味でジャンルレスなプロショップなのだ。
キャラクターの世界観とリンクさせる新世代のカスタム手法
かつての痛車は、好きなキャラクターとして慣れ親しんだ絵を、そのままボディへ大胆にプリントしたものが主流だった。しかし現在は、しっかりとデザインされた絵を好きな絵師に依頼し、車両全体の世界観まで計算してデザインしてもらったものをボディに張り込む手法へと変わってきている。
自分たちの妄想や愛情を前面に押し出していたのがかつての痛車だとすれば、今はキャラクターをより魅力的に見せる、より洗練されたデザインが主流となっているのだ。
ワープスの代表である沖田さんは次のように語る。
「いわゆる“痛いクルマ”ではなく、推しのためのラッピングです。推しの配色、アイコン的なグッズ、メインの背景。それを理解してキャラクターに合うものとしてカスタムも勧めるので、パーツへのアドバイスも変わってきます。漠然とカッコ良いものだけを組み合わせても、キャラクターの世界観と上手くハマらないことも多々あります」
まさに現代の痛車にとって、カスタムとラッピングの結びつきは非常に重要であり、パーツ単体のカッコ良さだけでは語れない。
そのキャラクターの世界観を崩さず、推しのイメージをさらに昇華させる要素。それこそが、現在支持されている新しい痛車スタイルの本質といえるだろう。クルマというキャンバスを使って愛情とセンスを表現する痛車カルチャーは、トータルカスタムという新たな武器を手に入れ、これからも独自の進化を続けていくはずだ。





























































