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1959年式アルファ ロメオ「ジュリエッタ スパイダー」で普段乗りまでこなす仲良し夫婦は、旧車ライフのお手本だった!

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)

  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:オーナーの大倉さんご夫妻と愛車。普段乗りを楽しんでいる
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:スクデット(小さな盾)をあしらったセンターグリルと、バンパーを取り外してセンターにマウントされた大型ドライビングランプ
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:ソフトトップをたたんだ状態でも美しいボディラインが映える
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:フロント同様にバンパーレス化されたリア部分には牽引フックが装着され、よりレーシーな雰囲気を醸し出す
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:ボディに貼られたラリーステッカーは歴戦の証だ
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:純正スチールホイール風のアルミホイール
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:タイヤサイドウォールには「155/80R15」のサイズ表記が確認できる
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:ボディサイドに埋め込まれた丸型のアンバーウインカーレンズ
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:アンバーとレッドの2色で構成されたリアコンビネーションランプ。サイズ感が可愛らしい
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:トランクに装着されたエンブレムバッジ
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:ウッドステアリングと赤いレザーシートのコックピット。助手席側のダッシュボードにはラリータイマーが備わる
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:ウッドステアリングと丸型メーターが並ぶコックピット
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:シートにはサポートパッドが装着されている。普段からアシとして使われているクルマならではの工夫だ
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:WEBERのツインチョークキャブレターを2連装するヴェローチェ仕様と同等スペックのエンジン
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー:左右のヘッドライトとスクデットグリル、センターに据えた大型ドライビングランプが作るシンメトリカルなフロントフェイス

夫婦で楽しむビンテージ アルファは「普通にアシとして使ってます!」

東京・芝公園の東京プリンスホテルで開催された「くるままていらいふ カーオーナーミーティング in 芝公園」。「まてい」とは丁寧(ていねい)を遊び読みしたイベントの造語で、クルマを丁寧に大切にするカーライフがテーマです。会場でひときわ目立っていたのは、ホワイトボディにバンパーレスのラリー風カスタムを施した1959年式アルファ ロメオ「ジュリエッタ スパイダー」です。15年間乗り続けるオーナーの大倉さんご夫婦のビンテージカーライフをご紹介します。

67年前のバンパーレスのラリー風カスタムで「普通乗り」のイキ

今回紹介するのは、会場内でもひときわ目立っていた古いアルファ ロメオだ。アルファ ロメオというと赤いボディを思い浮かべる人が多いが、ホワイトボディに赤い内装もよく似合う。そして特徴的なのは、前後のバンパーを外し、フロントセンターに巨大なドライビングランプを装着したラリー仕様のようなスタイルになっているという点だ。早速オーナーの大倉さんにお話を伺った。

「このクルマはアルファロメオ・ジュリエッタスパイダーの1959年式で、もう15年くらい乗ってます。このクルマの前にも同じジュリエッタのスプリントに乗っていて、オープンに乗りたくて乗り換えました。一応日本国内でレストアされた車両で、購入時にエンジンとトランスミッションをオーバーホールして、ダメ出しをしてから乗っているので、今は無理なく普段乗りしています」

スクデットグリルが特徴的な初代ジュリエッタのスパイダーモデル

ジュリエッタはイタリア語圏でポピュラーな女性名で、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」にかけたアルファ ロメオの小型モデルとして何度か使用されてきた伝統的な車名だ。大倉さんが乗る1959年式は、1954年にスタートした初代ジュリエッタシリーズにあたる。シリーズ内には2ドアクーペの「スプリント」、4ドアセダンの「ベルリーナ」、そしてピニンファリーナデザインのオープンモデル「スパイダー」の3種類が用意された。アルファ ロメオの伝統となるスクデット(小さな盾)が際立つデザインのフロントグリルで、スパイダーのみそのスクデットをより強調する左右二分割のバンパーが標準で装備された。エンジンはツインカム(DOHC)の1.3リッターに4速マニュアルが組み合わされる。

見えない部分に「玄人好み」のパフォーマンスアップパーツを投入

大倉さんが乗るのは、前述の通りバンパーレスとなったラリーシーンを彷彿させるスタイルだ。67年前のクルマであるにもかかわらず、ピカピカに輝いているのは、オーナーの「まてい」なカーケアのおかげというわけだ。

そんなスタイルに負けないよう、エンジンは本来シングルキャブレターだが、イタリアの老舗キャブレターブランドWEBER(ウェーバー)製のツインチョークキャブレターを2連装することで出力を高めている。これはジュリエッタの高性能版グレード「ヴェローチェ」(イタリア語で「速い」を意味する)が標準装備していたのと同等の仕様だ。さらに純正の4速マニュアルを5速マニュアルに載せ替えることでパフォーマンスもアップデートしている。ちなみに足まわりもパッと見はスチールホイールに見えるが、純正スチールホイール風の15インチアルミホイールなんだとか。

「古いアルファ ロメオは壊れる箇所が少ないので、実は思っているより壊れません。ある程度しっかりとオーバーホールされているので、普通にアシとして乗ることができます」

購入時に手を入れたのは、壊れていたからではなく、壊れる前だ。エンジンとトランスミッションをオーバーホールし、故障のリスクを潰してから乗り始める。その積み重ねが、67年前のイタリア車を「普通のアシ」に変える。クルマへの深い理解と「まてい」なメンテナンスに裏打ちされた、こういう気負いのない乗り方こそ、旧車ライフの理想形ではないだろうか。

「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」のレポートはコチラ

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