夫婦で楽しむビンテージ アルファは「普通にアシとして使ってます!」
東京・芝公園の東京プリンスホテルで開催された「くるままていらいふ カーオーナーミーティング in 芝公園」。「まてい」とは丁寧(ていねい)を遊び読みしたイベントの造語で、クルマを丁寧に大切にするカーライフがテーマです。会場でひときわ目立っていたのは、ホワイトボディにバンパーレスのラリー風カスタムを施した1959年式アルファ ロメオ「ジュリエッタ スパイダー」です。15年間乗り続けるオーナーの大倉さんご夫婦のビンテージカーライフをご紹介します。
67年前のバンパーレスのラリー風カスタムで「普通乗り」のイキ
今回紹介するのは、会場内でもひときわ目立っていた古いアルファ ロメオだ。アルファ ロメオというと赤いボディを思い浮かべる人が多いが、ホワイトボディに赤い内装もよく似合う。そして特徴的なのは、前後のバンパーを外し、フロントセンターに巨大なドライビングランプを装着したラリー仕様のようなスタイルになっているという点だ。早速オーナーの大倉さんにお話を伺った。
「このクルマはアルファロメオ・ジュリエッタスパイダーの1959年式で、もう15年くらい乗ってます。このクルマの前にも同じジュリエッタのスプリントに乗っていて、オープンに乗りたくて乗り換えました。一応日本国内でレストアされた車両で、購入時にエンジンとトランスミッションをオーバーホールして、ダメ出しをしてから乗っているので、今は無理なく普段乗りしています」
スクデットグリルが特徴的な初代ジュリエッタのスパイダーモデル
ジュリエッタはイタリア語圏でポピュラーな女性名で、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」にかけたアルファ ロメオの小型モデルとして何度か使用されてきた伝統的な車名だ。大倉さんが乗る1959年式は、1954年にスタートした初代ジュリエッタシリーズにあたる。シリーズ内には2ドアクーペの「スプリント」、4ドアセダンの「ベルリーナ」、そしてピニンファリーナデザインのオープンモデル「スパイダー」の3種類が用意された。アルファ ロメオの伝統となるスクデット(小さな盾)が際立つデザインのフロントグリルで、スパイダーのみそのスクデットをより強調する左右二分割のバンパーが標準で装備された。エンジンはツインカム(DOHC)の1.3リッターに4速マニュアルが組み合わされる。
見えない部分に「玄人好み」のパフォーマンスアップパーツを投入
大倉さんが乗るのは、前述の通りバンパーレスとなったラリーシーンを彷彿させるスタイルだ。67年前のクルマであるにもかかわらず、ピカピカに輝いているのは、オーナーの「まてい」なカーケアのおかげというわけだ。
そんなスタイルに負けないよう、エンジンは本来シングルキャブレターだが、イタリアの老舗キャブレターブランドWEBER(ウェーバー)製のツインチョークキャブレターを2連装することで出力を高めている。これはジュリエッタの高性能版グレード「ヴェローチェ」(イタリア語で「速い」を意味する)が標準装備していたのと同等の仕様だ。さらに純正の4速マニュアルを5速マニュアルに載せ替えることでパフォーマンスもアップデートしている。ちなみに足まわりもパッと見はスチールホイールに見えるが、純正スチールホイール風の15インチアルミホイールなんだとか。

「古いアルファ ロメオは壊れる箇所が少ないので、実は思っているより壊れません。ある程度しっかりとオーバーホールされているので、普通にアシとして乗ることができます」
購入時に手を入れたのは、壊れていたからではなく、壊れる前だ。エンジンとトランスミッションをオーバーホールし、故障のリスクを潰してから乗り始める。その積み重ねが、67年前のイタリア車を「普通のアシ」に変える。クルマへの深い理解と「まてい」なメンテナンスに裏打ちされた、こういう気負いのない乗り方こそ、旧車ライフの理想形ではないだろうか。
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