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圧倒的な低さで雪道も走る! 2台目のNC型をDIYで仕上げたオーナーのこだわり

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TEXT: AMW 小檜山耕平(KOHIYAMA Kohei)  PHOTO: 小檜山耕平(KOHIYAMA Kohei)

エンジンブローで乗り換えた2台目のNCロードスターは、雪国新潟での通勤も担う相棒だった

2026年に長野県で開催された「軽井沢ミーティング2026」に参加した新潟県在住のオーナー、“さいとう”さんが所有するマツダ「ロードスター(NC型)」は、外装から内装まで赤を基調にしたDIYカスタムが随所に光る個性派の1台です。18歳で初めて購入した経緯から、エンジンブローによる乗り換えを経て完成しつつある現在のスタイルまで、こだわりのカスタム手法についてご紹介します。

父のNDに憧れ、18歳でNCを即購入も14万kmでエンジンブロー

“さいとう”さんが3代目となるマツダ ロードスターを選んだきっかけは、父親が所有する現行型のND型への憧れだという。18歳で運転免許を取得してすぐに購入に踏み切ったが、初代のNA型は価格が高騰し、2代目のNB型は状態の良い個体が少なく、自然と3代目のNC型へ行き着いた。

選択に拍車をかけたのが、新潟県という雪国での生活だ。布製の屋根を持つソフトトップ車は積雪時に幌が潰れるリスクがある。電動でトランク内に屋根を格納できるハードトップ(RHT)を搭載するモデルに出会ったとき、ひと目惚れで購入を決意したという。

走行距離10万kmの中古車から乗り始めたが、購入当初からオイル漏れの兆候があった。症状は徐々に進行し、1年半後となる14万km手前でエンジン内部が激しく破損するエンジンブローが発生してしまう。傷心もつかの間、ノーマル状態の2台目となるマツダ ロードスターを見つけ、即座に入手した。

サイドスカートは雨どいで自作!? オリジナリティ満載のエクステリア

1台目から移植したホイールは、大阪府東大阪市のアルミホイールメーカーであるWORK(ワーク)が展開する「MEISTER(マイスター)」の17インチだ。タイヤは横浜ゴムのスポーツタイヤである「ADVAN NEOVA AD09」の205/45R17サイズを前後に装着する。フロントはブレーキキャリパーとの隙間が指1本分もないほどギリギリのセッティングだ。車高調には、カスタムパーツブランドであるZ.S.S.(ゼット・エス・エス)製を使用している。スポーツタイヤを選んだ理由について“さいとう”さんは次のように話す。

「命を預ける部分なので、タイヤをケチるのはよくないです」

エアロパーツは、神奈川県相模原市のメーカーであるJET STREAM(ジェットストリーム)製のリップスポイラーと、兵庫県神戸市の専門店であるインテグラル神戸製のカナード(前方につける小型の翼)を装着している。とくに注目したいのはサイドカナードの下段に位置するサイドスカートで、なんと住宅用の雨どいをカットした自作品を装着してフロントに向けた一体感を出している。

リアバンパーは工具のグラインダーを用いて自らカットし、歴代モデルに近いシャープな形状に加工した。リアウイングは大阪府豊中市のチューニングショップであるODULA(オーデュラ)製で、テールランプはアメリカ製の社外品に換装している。バッジは海外での車名である「MX-5」仕様に変更して北米テイストを添えた。マフラーはインテグラル神戸製を採用し、足回りには前後ともアルミ製のスタビライザーやアーム類を流用して軽量化と補強を兼ねている。

これらのエアロパーツによる空力効果は体感できるレベルであり、時速70kmから80km程度の巡航でも直進安定性の向上と横揺れの減少を実感しているという。

渋めからスポーティな内装にイメチェン

2台目となるマツダ ロードスターを手に入れた当初、“さいとう”さんは上級グレードのインテリアにウッドステアリングなどを組み合わせ、渋めのスタイルに仕上げていた。「この歳でこういう内装にするの?」と言われるような落ち着いた雰囲気があえて好みだったという。自分でも捨てがたいと感じるほど気に入っていたが、気分転換としてスポーティな方向へと踏み出した。

赤い生地を自らカットして車内の各所に貼り付け、現在のレーシーな内装に仕上げている。クルマ全体で赤をテーマカラーに据えていたことも、決断を後押しした。ステアリングはイタリアのメーカーであるMOMO製を採用し、ステアリングを簡単に脱着できるクイックリリースボスを組み合わせて乗降性も確保した。シフトノブは、カスタムパーツブランドのGHOST EXPOD(ゴーストエキスポッド)製を選択している。

ここまで仕上げたところで、「また渋めに戻したい欲が出てきました」と“さいとう”さんは笑う。渋めからスポーティへ、そして再び渋め志向へと揺れ動く変遷が、愛車と向き合い続けてきた時間の長さを物語っている。

冬の雪道もロードスターで駆け抜ける

降雪地帯である新潟県において、“さいとう”さんは日々の通勤にもマツダ ロードスターを使用し、車高を下げたこだわりのスタイルのまま冬場も走り切る。以前は冬用のスタッドレスタイヤへの履き替え時に車高を上げていたが、そのたびに必要となるアライメント(タイヤの整列具合)調整が煩わしくなり、現在はそのままの高さで走るようになった。

積雪が多い日は、フロントのスポイラーに雪が触れるほどの状態になることもあるという。それでも「FR(後輪駆動車)ならではの挙動が楽しいです」と語るとおり、2リッターエンジンのトルクを活かして、安全に配慮しながらも雪上ドライブを満喫している。

今後は内装色に合わせた赤いフルバケットシート(競技用の体を包み込むシート)への換装のほか、へたりが出てきた車高調の交換など、“さいとう”さんのやりたいことは尽きない。愛車のカスタムを存分に楽しんでいる証拠だ。

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