コンクエストTSi仕様に生まれ変わったスタリオン2600GSR-VRは、オーナーの「アガリの1台」
三菱スタリオンの兄弟車として北米で販売されたクライスラー「コンクエストTSi」。その外装仕様に国内の最上級グレード「2600GSR-VR」をコンバートしたカスタム車両がある。入手困難な希少ワイドボディを維持しながら「アガリの1台」と語るスタリオン愛あふれるオーナーのこだわりを、ハチマルミーティングで取材した。
三菱エンブレムのない青いスタリオンの正体
会場を歩いていて発見したのは、真っ青なボディのスタリオンだ。ところがどこにも三菱のエンブレムが見当たらない。クライスラーブランドのOEM車両かと思い車内を覗いてみると、右ハンドルだ。そこで膨らむ疑問をオーナーの西川さんにぶつけてみた。
「このクルマは三菱スタリオン2600GSR-VRで、兄弟車であるクライスラーコンクエストTSi仕様にカスタムされた車両です。実は元々スタリオン好きで若い頃にスタリオン2台に乗ってきたんですが、30年ほどブランクが空いてしまって、4年くらい前から探し始めて1年前にこのコンクエスト仕様にカスタムされたスタリオンを入手しました。若い頃から北米仕様やコンクエストなども知っていたので本物のコンクエストを手に入れることも考えたんですが、やっぱりハードルが高くって。結果、ベストチョイスだったと思います」
映画にも登場したスタリオンと、2600GSR-VRの系譜
スタリオンは当時クライスラーと提携していた三菱が北米市場を意識して販売したスポーツクーペで、映画「キャノンボール2」でジャッキー・チェンが乗っていたことでも有名だ。リトラクタブルヘッドライトを採用した直線的なウェッジシェイプのボディは、ポルシェ924ターボをライバルに見据えていたと言われている。当初エンジンは2リッターNAと2リッターターボの2種類だったが、モデル末期にはワイドボディ仕様や2.6リッターターボを搭載したモデルも登場した。
西川さんが所有している2600GSR-VRは、2.6リッターエンジン搭載のワイドボディ仕様で、国産乗用車初の50扁平タイヤを採用したモデルとしても話題となった。その2600GSR-VRをベースにクライスラーブランドの兄弟車であるコンクエストTSi仕様に外装をカスタムした車両だ。
フィジーブルーに輝くコンクエスト仕様と希少ワイドボディを守る覚悟
ボディはコンクエストの純正色であるフィジーブルーメタリックでリペイントされており、フロントバンパーに「CONQUEST」、フロントフェンダーに「TSi」、テールランプの上に「CONQUEST TSi」のデカールが貼られている。ホイールはスタリオン純正の16インチ5本スポークで、フロント7J、リア8Jと前後に異なるリム幅が採用されている。

ちなみに部品の調達はかなり大変だそうで、そもそも現存するスタリオンの台数が少ない上に、ワイドボディは最後の4年間しか製造されていない。さらにこのクルマは北米仕様にコンバートしているため、その苦労は想像に難くない。
「このクルマはいわゆる『アガリの1台』と考えているので、手放すつもりはありません。とはいえメインカーというわけではないので、これからもゆっくり乗りながら維持していきたいと思います」






































