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母の思い出を重ねてダイハツ「ミラジーノ」を購入!自作内装とキャンディレッド塗装の1台

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

母が赤いMT車に乗っていた影響でクルマに憧れた彼女の初の愛車はダイハツ「ミラジーノ」

初めて自分名義で持つ愛車に、なぜ生産終了から20年以上が過ぎた軽自動車を選んだのか。1999年式ダイハツ「ミラジーノ」のオーナー“Retay”さんは、母がMT(マニュアルトランスミッション)の赤いスターレットに乗っていた話に憧れ、赤のミラジーノに一目惚れした。足まわりから内装まで手を入れた愛車づくりと、その背景にある想いを取材した。

赤いボディとMTを選んだ理由は、母が乗っていたクルマへの憧れだった

“Retay”さんが初めて自分名義のクルマに1999年式ダイハツ ミラジーノを選んだ背景には、母の存在がある。ダイハツ ミラジーノは、4代目ミラに設定されていたミラ・クラシックの後継として、1999年に5代目ミラへ追加されたモデルである。メッキをあしらったバンパーや木目調のインパネなどを特徴とし、エンジンは3気筒660ccのNA(自然吸気)とターボを用意。トランスミッションは5速MTと4速AT、3速ATが選べた。“Retay”さんはダイハツ ミラジーノに一目惚れして購入した。クルマを欲しいと思った気持ちには、母の影響も大きいという。

「母が私と同じ歳ぐらいの時にMTの赤いトヨタ スターレットに乗っていて。シャネルのスカーフをヘッドレストに巻いて、夜な夜な走っていたっていう話を聞いて、すっごい憧れて。それで私も最初のクルマは赤色のMTに乗ろうと思ってたんです。最初はノーマルだったんですけど、買った時点で24、5年ぐらい経ってるクルマだったので、すぐに足回りを交換して。そのままだと壊れていくと思ったので、一気にメンテナンスとカスタムをやりました」

“レトロかわいい”をテーマに、大好きな赤色と硬派な走りを両立

“Retay”さんのミラジーノは、見た目のかわいさと走りの楽しさをどちらも追求している。購入後はまず基本的なメンテナンスを行い、車高調を組んだうえでブッシュ関係もすべて交換した。現時点でエンジンはノーマルのままだが、バイク用のエアクリーナーをエアクリーナーボックスの外に装着している。社外のエアクリーナーを装着すると見た目がゴツくなってしまううえ、ボックスの中を空にして共鳴させることで吸気音を良くする狙いがある。

ほかにもメーターをダイハツ「テリオスキッド」用へ換装し、ヘッドライトにはバイク用のバイザーを装着。ホンダ「シビックタイプR」風のシフトノブを選び、ホイールはセンターキャップがセットされるウェッズスポーツのネオキャロ(スチール製)をセレクトした。さらに“Retay”さん自身がレザー風の生地を使い、ルーフなど天井の張り替えも手がけている。

「“レトロかわいい”がテーマで、大好きな赤色がどこからでも見えるようにしています。あとは、見た目だけでなく、硬派な走りにもこだわっています。減ってきてはいますけど、パーツの入手はそんなに困ってないですね。マレーシアとかで別の名前でミラが生きてたりするので、まだあるんですよ」

今後はアメリカンな方向へドレスアップを進め、エンジンの載せ替えも計画中

“Retay”さんは、ドレスアップに加えてエンジンの載せ替えまで視野に入れている。直近の大きな作業は、日焼けでクリアが剥げてきたボディのオールペンである。ショップと1時間以上も色の打ち合わせを行い、3層にゴールドフレークを吹いたキャンディレッドに仕上げた。今後のカスタム予定について、“Retay”さんはこう続ける。

「今後はダイハツ ミラジーノ1000に純正装着されていたメッキパーツをつけていくのと、ピンストライプを入れる予定です。もうちょっとアメリカンにしていこうかなって。ドレスアップがメインになっていくと思うんですが、エンジンも載せ替えようと考えているんですよ」

載せ替えを予定しているのは、ダイハツ「ムーヴ」用のターボエンジンである。現在はばらされた状態にあり、組み上がったらコンピュータごと移植するという。今のエンジンの走行距離は17万km。オーバーホールしたターボエンジンを積めば、走りの楽しさはさらに増すことだろう。

母の赤いクルマへの憧れから始まった“Retay”さんのカーライフは、ひと目惚れした1台を自らの手で育てる日々へと続いている。メンテナンスからカスタム、そしてエンジンの載せ替えまで、すべてを楽しみながら進める姿勢からは、クルマと長く付き合おうとする覚悟が伝わってくる。生産終了から20年以上が過ぎてもなお手をかけられるダイハツ ミラジーノは、“Retay”さんにとって母の記憶と自分の個性が重なる、かけがえのない相棒である。

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