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日産が「NISMOステルスグレー」の限定車を発表。フォーミュラE東京大会の舞台裏

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TEXT: AMW編集部  PHOTO: 小檜山耕平(KOHIYAMA Kohei)

NISMOステルスグレーの限定デザインで7月25日・26日の東京大会に挑む

日産フォーミュラEチームは2026年7月22日、都内で「2026 TDK Tokyo E-Prix」に向けた記者会見を開催した。ステージには市販NISMOロードカーと共通の専用色「NISMOステルスグレー」をまとった東京大会限定デザインのマシンが登場。7月25日・26日に東京・有明で行われる日本初のナイトレースを前に、チームの面々が意気込みと見どころを語った。

限定カラーは市販車のNISMOと同じ「NISMOステルスグレー」

会見のステージでアンベールされたのは、東京大会限定デザインをまとったフォーミュラEマシン「Nissan e-4ORCE 05」と、同日発表の日産「リーフNISMO」の2台だ。ボディを包むのはNISMOロードカーで展開する専用色のNISMOステルスグレーで、レーシングテクノロジーを注いだ市販車との血統を示す色をそのまま実戦マシンへ落とし込んだかたちとなる。ボディの随所には桜のグラフィックがあしらわれ、フロントウイングにはリーフのロゴも掲げられるなど、日本のホームレースを彩る演出が光る。

この色を手掛けたのは、ニスモ(NMC)カスタマイズデザイン部の森田充儀部長だ。パールやメタリックを排したソリッドカラーには、装飾を削ぎ落として研ぎ澄ますNISMOのデザイン哲学が込められている。

「サーキットの風景に置いた時にもっとも馴染みが良く、かつ存在感が際立つ色。サーキットの路面よりも青く、青空よりもグレーという色なんです。この色がフォーミュラEマシンに塗られて東京E-Prixを走る。今から想像しただけでもワクワクしている。メンバー一同、この姿を目一杯応援したい」

日本初のナイトレース、決勝は両日20時スタート

東京E-Prixは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12(2025/26年)の第14戦・第15戦にあたるダブルヘッダーで、7月25日(土)・26日(日)に東京ビッグサイト周辺の市街地コースで開催される。今年は日本初のナイトレースとして実施され、決勝は両日とも20時にスタートする予定だ。

日産は2018年のシーズン5から、日本の自動車メーカーとして唯一フォーミュラEに参戦を続けている。昨シーズンは東京大会でオリバー・ローランド選手が優勝し、シーズンを通してはチーム初のドライバーズタイトルを獲得した。今シーズンもローランド選手は開幕から表彰台を重ね、モナコでは優勝を飾るなどタイトル防衛への戦いを続けており、ホームレースとなる東京はその勢いを確かめる舞台となる。

エンジニアが語ったフォーミュラEの開発哲学

会見にはトマソ・ヴォルペ監督、ノーマン・ナトー選手、そしてチーフパワートレーンエンジニアの岩瀬拓朗さんが登壇した。昨年4月から英国のチーム拠点に赴任している岩瀬さんは、開発のこだわりとして2つを挙げた。1つ目は、限られたバッテリー電力をいかに無駄なく駆動力へ変換するかというパワートレインのエネルギー効率だ。フォーミュラEは使用できるエネルギー量が決められた中で戦うレースであり、電費の良さがそのまま速さに直結する。

もう1つはドライバビリティで、ここに日産の量産車と通じる哲学があるという。

「ドライバーがいかにブレーキやアクセルを安心して踏めるか。改めて思うと、これは日産の強みとまるっきり一緒なんです」

サーキットを駆けるレーシングカーも、家族を乗せて街を走る市販車も、人がクルマを信頼して操れるという根本は変わらない。フォーミュラEの最前線で磨かれるその哲学は、同じ日に発表されたリーフNISMOにも確かに息づいている。

レースの見どころは「オーバーテイク」にあり!

会見の締めくくりには、登壇者が東京大会の見どころをフリップで披露した。ヴォルペ監督が挙げた「TEAM PRINCIPAL CAMERA(チームプリンシパルカメラ)」は、レース中継でピットに立つチーム代表の姿を捉えるカメラのこと。勝負の行方とともに自身の表情にも注目してほしいという回答だ。

ナトー選手の「QUALIFYING SPEED(クオリファイングスピード)」は、予選での一発の速さを指す。グリッド位置が決勝の展開を大きく左右する市街地レースでは、予選そのものが見せ場となる。ちなみに、昨年の東京大会ではローランド選手が2戦連続でポールポジションを獲得している。

岩瀬さんは「オーバーテイク(追い抜き)」と書いた。急遽欠席となったローランド選手の回答も同じくオーバーテイクで、岩瀬さんによれば、フォーミュラEはもともとオーバーテイクの多いカテゴリーであり、そのうえで日産の2人のドライバーは抜き方の特徴が異なるという。

「ローランド選手は、細い隙間をひゅるっと抜けていくマジックのような抜き方が特徴。コーナーの出口や入口で抜いていくところをぜひ楽しみに見てください。ナトー選手は高速が得意なので、ホームストレートでオーバーテイクするシーンが見られたらいいなと思っています」

もっとも、東京ビッグサイト周辺の市街地コースは道幅が狭くコーナーが連続するタイトなレイアウトで、オーバーテイクは決して容易ではない。だからこそ数少ないチャンスをうかがう駆け引きが生まれ、観る者は手に汗握ることになる。隙間を縫う王者ローランド選手の職人技か、ストレートで仕掛けるナトー選手の一撃か。持ち味の異なる2人がどこで勝負を懸けるのか、夜の有明でもっとも熱い見どころになりそうだ。

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  • AMW編集部
  • AMW編集部
  • 国内有数のカスタムカーイベント「大阪オートメッセ」から生まれた自動車情報メディア「AUTO MESSE WEB」の編集部です。『CARトップ』などの自動車専門誌を発行する交通タイムス社が運営し、現在は4人の編集者を中心に、カスタム&チューニングを軸に新車、旧車、パーツ、イベントなど幅広いジャンルを取材・編集。正確性と信頼性を大切に、クルマを楽しむための情報を毎日お届けしています。 X→https://x.com/AutoMesseWeb
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