トヨタ新型「クラウン」だけじゃない! フルモデルチェンジでまったく別モノに変わった国産車の末路とは? (2/2ページ)

トヨタ・セリカ(T200→T230)

 トヨタのスペシャリティカーの代表、セリカは4代目のT160から、フルタイム4WDとなったGT-FOURがWRCで活躍。ST165、ST185、ST205と三代にわたってWRCのチャンピオンに輝いている。

 しかし7代目セリカのT230からは、FF専用設計となり、エンジンも2Lターボの3S-Gから、NA1.8Lの2ZZに変更。ボディもCALTYデザインのガンダムチックなスタイルとなり、ロングホイールベース、ショートオーバーハングのシャシーに生まれ変わった。

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 ハンドリングが良好で、なかなか面白いクルマだったが、WRCのイメージとはかけ離れてしまい……。なお、T230が最後のセリカとなってしまった。

ホンダ・シティ(AA→GA)

 ホンダのシティも変化が激しかったモデル。初代は1981年に登場し、コンパクトなボディながら背の高い「トールボーイ」と呼ばれる独特のスタイルでヒットした。シティターボ、シティターボIIブルドッグも追加され、動力性能でも注目されたモデルである。

 しかし、1986年に登場した2代目シティは、「トールボーイ」とは正反対のロー&ワイドなボディに変わった。売れ行きは低迷し、存在感も薄かったが、軽量ボディと低重心を武器に、ジムカーナやラリー、ダートラ、N1耐久レースなどでは、ホモロゲが切れるまで大活躍した。

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まだまだある大きくイメージチェンジしたモデル

 セダンベースで前後4つのドアがヒンジタイプで、低車高ミニバンという路線を確立させたホンダ・オデッセイ。とくに3代目は新たに開発した低床プラットフォームを採用し、「低いミニバン」をウリにしていたが、5代目からは両面スライドドアに変更し、普通のミニバン方向に進路を変更。2021年に生産を終了し、国内ラインアップからオデッセイの名前は消えてしまった……。

 またハイソカーブームの立役者であったトヨタのソアラも、3代目から米国志向になり、スタイリングもカリフォルニアのCALTYが担当。レクサスブランドのクーペという位置づけに変わった。

 そしてソアラをライバル視していた日産のレパードも、2代目のF31はテレビドラマ「あぶない刑事」の劇中車にも選ばれ、日産ファンからもそれなりに評価されていたが、後継車の3代目レパードJY32は、ラグジュアリー指向に転身。名称もレパード J.フェリーに。尻下がりのプロポーションは、少なくとも日本国内では受けなかった。

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 今回紹介したクルマたちは、イメージチェンジが成功したとは言えない例といえる。しかし、かつてBMW 3シリーズがE30型からE36型へとフルモデルチェンジした時や、日産R34スカイラインGT-RからR35 GT-Rへとフルモデルチェンジしたときなど、結果的に成功したケースもある。果たして新型クラウンには将来どちらの評価が下されるのだろうか。