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「真夜中のドライブ」は春に限る! BMW「M6カブリオレ」はいま手に入れたいお手頃オープンカーです【真夜中のブローカー】

「真夜中のドライブ」は春に限る! BMW「M6カブリオレ」はいま手に入れたいお手頃オープンカーです【真夜中のブローカー】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖/西山嘉彦

ターボ化されたM製エンジン

美女「そもそもこの時代のM6って、どんなクルマなんですか?」

社長「たしか、デビューしたのは2012年だったかな。クーペがF13で、カブリオレがF12。のちに、F06系の4ドアグランクーペも追加された。気筒数は先代E63系のV型10気筒からV8ツインターボに、排気量も5Lから4.4Lにダウンサイジングされはしたけど、最高出力はスタンダード版でも560psっていうから、かなりパワーアップされたことになるね」

美女「車検証チェックしたら、重さは2トンくらいあるというのに、もうビックリしちゃうくらい速かったです」

社長「最高速度はドイツ自動車メーカーの紳士協定にしたがって250km/hに抑えられているけど、0-100km/h加速タイムは4.3秒ってんだから、まあ、スーパーカーの部類だ。個人的にはV10積んだE63時代のM6が好きなんだけど、速さも乗りやすさもこの最終型M6が上と言えるだろうな」

美女「ところで、先ほど一緒に試乗したとき、お客さまからも尋ねられたんですけど、このモデル固有のトラブルって聞いたことはありますか?」

社長「トラブルか……。E63時代は、難物として有名なSMGのシングルクラッチ式トランスミッションに悩まされたけど、7速DCTになったこの世代は、若干ながら安心と聞いたな。でもミッションフルードの管理は、マメにしといた方が間違いないってさ。あとZ4もそうだけど、オープントップのセンサー故障なんかも時々あるみたいだな」

美女「それなりに年式も旧くなってますしね……。だから、新車時に1800万円近くしていたわりには、今の相場価格はまあまあリーズナブルですよね」

社長「そう、もとはといえば自分で提案しておいてナンだけど、メルセデスAMGのS63カブリオレよりはかなり安めなんだよ」

M6がいま狙い目なのはM8があるから!?

美女「お客さまに選択肢を提案するアイデアは良かったと思うんですが、S63とM6ってデビューの時期がちょっとズレてて、現在のユーズドカー市場では直接の比較対象じゃないみたいなんですけど……」

社長「たしかに伝手をあたって調べてみると、現行のM8カブリオレがS63カブリオレに相当して、ここんトコのマーケット価格もS63なら2000万円前後、M8も1500万円以上で動いてるのに対して、M6カブリオレなら1000万円以下でも販売できるもんな~」

美女「でも、お客さまのご予算的にはどちらでもイケるってことでしたよね?」

社長「んじゃ、次はメルセデスAMGのS63カブリオレも借してもらう手はずしとくから、また頼んだよ。ついでにM8のカブリオレも、どこか仲間のショップに試乗できるクルマ、探してもらおうかな……」

美女「あ~、その件なんですけど……。実は今回のお客さま、もうこのM6カブリオレでOK!っておっしゃてくださったから、さっきご契約いただいちゃいましたよ」

社長「えええええ? オレ、まだ一度も乗ってないのに……(泣)」

美女「ドンマイ(笑)」

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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