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「個人売買」サイトには要注意! 3カ月間の旅をともにしたキャンピングカーは新たなオーナーがレストアして走り続けています──米国放浪バンライフ:番外編

「個人売買」サイトには要注意! 3カ月間の旅をともにしたキャンピングカーは新たなオーナーがレストアして走り続けています──米国放浪バンライフ:番外編

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TEXT: 牧野森太郎  PHOTO: Russell Ehdaie/牧野森太郎

雨漏りや水まわりまでラッセルさんたちのDIYでレストア

その後、ラッセルさんと息子のアダム、さらには友人で経験豊富なメカニックのホセさんによるレストア大作業が始まった。まず、ルーフの雨漏りは、シリコンを含むRV用特殊ペイントを使って徹底的にコーティングを行った。写真を見ただけで、根気がいる大変な作業だったことが分かる。

シャワーのフロアパンは、サーファーのアダムがどうしても直したかった部分。しかし、パンが変形であるために、いくら探しても代用できる部品は見つからなかった。そこで完全防水シートを貼って、そこにタイルを流し込むというスゴ技に出た。まさに、ホセさんの知見の賜物といえる仕事だった。

クラックが入っていた洗面ボウルは、リペアキットを使って修理して再ペイント。シャワールームに比べれば楽だった、とさらっと言われた。トイレを設置するかどうかは、今後の課題だそうだ。

直したらいきなりLA~NYのロングドライブを敢行!

機関については、冷却系のレストア、クーラントの交換を行った。やはり坂道で水温が上がる状態で、ぼくも一番悩まされた部分だったが、ていねいなレストアですべて解消したそうだ。また、オイル類をすべて交換するとエンジンの調子も格段に良くなったという。

仕上げはボディだ。オリジナルのデカールを剥がして鈑金作業をした後、なんと独創的な白とグリーンのツートンに変身させたのだ。そして、「COLUMBA」という新しい名前のプレートがつけられた。う~ん、「ドル」よりカッコいいか。

ラッセル親子は、さっそくニューヨークまでの長距離ドライブを敢行。無事にツアーを終えて帰ってきた。まあ、悔しいけど、レストアにしても試運転にしても、やることのスケールが違うと脱帽した。

* * *

ラッセルさんは、「また、ドルフィンで旅をしたいんだったら、いつでも貸してあげるよ。え? お金なんていらないよ」と、真に受けていいのか、戸惑うようなオファーをくれている。最高のオーナーのメンテを受けて幸せなドルとの再会が実現するのか? 最近、またアメリカ地図をときどき広げている。

■「米国放浪バンライフ」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎
  • 牧野森太郎
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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