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スーパーGT開幕戦でリタイヤした「トムス」が第2戦で優勝できた理由とは? チームの団結力の秘密を伺いました

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: GTA

  • トムスの走り

  • 第2戦でのピット作業
  • トムスの走り

開幕戦岡山のリタイアを第2戦富士でリベンジ

2023 SUPER GT第2戦富士。GT500クラスで見事優勝したのは36号車au TOM’S GR Supraだった。開幕戦で苦い思いをしながらも、第2戦の富士では見事優勝を成し遂げられた理由とは? そして2023シーズンの今後をどう見据えているのか? 第3戦鈴鹿でチームに話を伺った。

ミスを恐れなかった富士ラウンド

実際に岡山での敗因を聞くと「単純なるピットでのミス」とのことだったが、すぐに「ミスは誰にでもある」とも語っていた。この「ミスは誰にでもある」と、気持ちをすぐに切り替えられたことが富士での快勝につながったのかもしれない。

たしかに岡山ラウンドが終わった直後はチームに重たい空気が流れていたそうだ。しかし、チームの各々が「自分たちがやることは変わらない」と改めて思いを入れ直して富士に臨み、そこにはミスを恐れているような雰囲気はなかった。

「普通ミスをすれば失敗を恐れてしまうものですが、チームの空気感としてはミスを恐れるというより、『いい仕事をしよう』といった雰囲気でした。あの雰囲気があったからこそ、富士で素早いピット作業ができたのだと思います」

岡山ラウンドの後は落ち込んだ雰囲気からすぐに立ち直り、チーム内でより積極的にコミュニケーションをとる様子が見られたそう。そんなチーム内のコミュニケーションと雰囲気が富士ラウンドに向けて上昇機運を高めたのだろう。富士ラウンドの結果を振り返り、チームは「メカニックが素晴らしい仕事をしてくれた」と答えていた。

第2戦でのピット作業

2023シーズンのこれからに向けて

こうして富士ラウンドでの優勝を果たし、第3戦となる鈴鹿ラウンドへと乗り込んだ。現在チームの空気感はとてもいいそうだ。前回ラウンドで優勝したため、サクセスウエイト40kgがマシンに載せられた。そのためここからは厳しい戦いになるとチームは予想している。その中でもチャンピオン獲得に向けて、ミスなくブツけることなく確実に走り終えることを念頭に置いているとのこと。

また、チーム内ではドライバーに対して、「ドライバーが頑張っているから、自分たちがより頑張って支えなければ」というリスペクトが篤く、それがチームの団結力にも繋がっている。

サクセスウエイトの関係で上位争いに食い込むことが難しくなるかもしれないが、今後のラウンドでの36号車au TOM’S GR Supraは確実にポイントを獲得するレース運びをするのではないだろうか。その苦しい状況のなか、第3戦では予選ポールポジションを獲得し、決勝は2位でフィニッシュ(6月11日時点ではまだ暫定結果)となったのは流石である。最終戦を笑顔で迎えるために、開幕戦のようなミスをしないよう確実に、しかし守りに入りすぎない名門チームならではの仕事をしてくれるだろう。シリーズ争いに対してどのように食い込んでいくのか? 目の離せない存在だ。

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