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「トレノ」ではない「スプリンター」はいくつある? バブルの徒花「シエロ」のテールライトでビビッときた人はかなりのマニアです【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

4A-GE型を搭載し走りにこだわったGTも設定

インテリアはこの世代のカローラ同様、上級車クラスのクオリティを追求したもの。ただしシエロにはカローラ(とスプリンターのセダン)に設定のあったバーガンディの内装色は設定されておらず、シリーズを通してクールな印象だった。

搭載エンジンは当時の打ち出しだった、LASREαシリーズ。「ハイメカツインカム」と呼ばれた、エキゾースト側のみタイミングベルトをかけたプーリーを設けて駆動させ、インテーク側のカムシャフトとはシザーズギアで繋ぐ方式の1.5L・DOHCの2機種(5A-FE型と5A-F型)のほか、トップグレードとして、4A-GE型を搭載するGTの設定も。トランスミッションには5速MTのほかにオーバードライブ、ロックアップ機構を備え3つの変速パターンが選べる電子制御式4速AT=ECT-Sも用意があった。

このGTは他にもメカニズムが充実しており、サスペンションは前後ともスタビライザー付きのストラット式の4輪独立をベースにパフォーマンスロッド、フロントがベンチレーテッド式の4輪ディスクブレーキなどが奢られ、さらにオプションで電子制御により減衰力を切り替えるTEMSも用意されていた。

* * *

「シエロ、その名は遥かなる天空を意味する。」は、カタログのトップページに記されたコピー。その下に「スタイリッシュ・5ドアNEW SPRINTER CIELO誕生」と、ややゴチャゴチャッと書かれてはいるが、今にして思えば、いかにもトヨタらしい魅力的な内容を秘めた、じつは商品性の高いクルマだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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