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トヨタ「GRMNヤリス」のオーナーは元「ランエボ」タイムアタッカー! あえてフルノーマルでGRの本気度を体感中です

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新

わずか500台限定の抽選に対し1万人以上の予約が殺到したレアモデル

札幌のチューニングショップ「クルーズ」が2023年6月に十勝スピードウェイで開催した走行会には多彩なクルマとオーナーが集合。今回はその中から、2022年夏にトヨタから500台限定で抽選発売された「ヤリス」最強仕様、「GRMNヤリス」で参加していたオーナーに話を伺った。

トヨタ純正だからこそ可能なチューニング内容

トヨタ「GRヤリス」の限定車「GRMNヤリス」。メーカーがフルチューン済みと語るそれは、たしかに自動車メーカーならではのチューンが施されている限定車だ。

ボディは545カ所に及ぶスポット増しと、構造用接着剤の使用箇所の大幅な追加で、鉄板同士の結合剛性を大幅に高めている。パイプを足したりする車重を増やすチューンを用いずに、ボディ剛性を高めてある。自動車メーカーだからこそできるチューニングで、アフターで同様の性能と結果を得ることは難しいのだ。

またボディ外板はノーマルでルーフはカーボンだが、ボンネットなどもカーボン化。ビルシュタイン製車高調は減衰力調整式で、ホイールはBBSジャパン製の専用18インチ。GR機械式LSDに加えてクロスミッションとローギアード化されたファイナルギアも備えている。

北海道の短い夏をGRMNで謳歌

そんなGRMNを運良く手に入れた北海道のIさんはもともとタイムアタッカー。「ランエボ9」で10数年前に十勝スピードウェイ・クラブマンコースで1分27秒台を出したこともあり、当時は雑誌に掲載されるなどちょっと知られた存在だった。

「せっかく手に入れたGRMNなので、サーキットを走らせたかったですね。サーキットのために作られたクルマですから、本来のその実力を見てみたかった」

と、貴重なGRMNを飾るのではなくどんどん走らせたいと語る。すでにサーキットをガンガン走り、純正タイヤのADVAN A052はすでに使い切ってしまったという。そこで今回はSタイヤのADVAN A050 235/40R18を装着して走行。

「ジュニアコースで55秒台では納得できず、今年は終われないですね。もっとノーマルのまま走りこんできちんとタイムを出したいと思います」

北海道ではサーキット走行は4月~10月くらいまでの限定となる。それ以外の時期は雪に閉ざされてしまうので、すでに今シーズンも半分が終わってしまっている。これから短い夏をGRMNで謳歌し、今シーズン中に納得の行くタイムを出すことが目標だとのことだ。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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