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新型「トライトン」の日本導入に期待! 三菱のピックアップトラックの系譜を振り返ろう【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

チャレンジャー(1996年)

パジェロをベースに洗練された内外観

成り立ちとしては2代目パジェロのハシゴ型フレーム、サスペンションなどをベースに仕立てられたクルマ。日本市場では1996年7月の発売。カタログのコピーは「RVヌーボー、始まる。」だった。ピックアップトラックというよりも、洗練された内外観デザインを特徴とし、5名乗りの室内空間は多彩なシートアレンジと、デュアルカーゴフロアボックスを備えるラゲッジルームをもっていた。

4WD方式にはビスカスカップリング&センターデフ方式によるフルタイム4WD(4Hモード)機構をもつスーパーセレクト4WD2WDと直結4WD(4H/4L)をレバーで選択するイージーセレクト4WDを設定。搭載エンジンは当初は3LのV6と2.8Lおよび2.5Lのインタークーラーターボディーゼルを設定した。

トライトン(2006年)

当時の日本車では唯一のピックアップだった

タイ生産のアーバンスポーツピックアップの「トライトン」は、2006年9月に国内販売を開始。当時のニュースリリースによれば「先行予約で初期導入計画300台に対し(8月時点で)既に180台受注したことから、さらに300台の追加を決定」とある。ちなみに発売当時には国内メーカーで新車販売される唯一のピックアップでもあった。

特徴的だったスタイリングは、今カタログで見ても斬新に思えるもの。キャビンのみならずカーゴベッド(荷台)にまで曲面を多用した外観はスタイリッシュさを大いにアピールしていた。とはいえカーゴベッドは奥行き1325mm×幅1080~1470mmを確保しマウンテンバイクなどの積載も可能に。一方で室内空間は前席がリアモーストの状態でも後席足元に300mmの空間を残すなどゆとりを持たせた設計。当時の三菱の乗用車と同等のデザイン、質感の室内の仕立ても印象的だった。

搭載エンジンは3.5LのV6(6G74型)で178ps/30.1kgmの性能。4WDはイージーセレクト4WDで、走行中でも2WDと4WDの切り換えを可能としたもの。グランドクリアランス205mm、アプローチアングル33.4度、ディパーチャーアングル28.6度、ランプブレークオーバーアングル26.7度と、オフロードでの踏破性能も十分なものが確保されていた。

AMWのミカタ

現在も海外では世界戦略モデルとして販売されているトライトンは、2023年7月26日にタイでフルモデルチェンジした新型がワールドプレミアされる予定だ。トヨタ「ハイラックス」が日本に再上陸したように、今度のトライトンも日本市場に導入される可能性は果たしてあるのか、注目していきたい。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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