前半のタイムが抹消された
アジアの夏の一大イベントとして、東南アジアを中心に開催される、FIA・FIM公認の国際クロスカントリーラリーである「アジアクロスカントリーラリー（AXCR）2023」。コロナ禍を経て4年ぶりに例年どおりの8月開催となった今回は、タイ・パッタヤーを2023年8月14日（月）にスタートし、19日（土）にラオスでゴールを迎える。その総走行距離は2000kmとなる今回は、初日から参加車が正面衝突をする事故もあり、波乱の展開からスタートした。その2日目をリポートする。
リザルトは大きく変更される
第28回大会のアジアクロスカントリーラリー（AXCR）は2023年8月15日（火）、2日目を迎えた。タイをさらに東に向かう「SS2 Nakhon Ratchasima」は、競技距離207.26kmとなる。
午前中のセクションでは、後半スタートの競技車両が警察に止められてしまうというハプニングが発生。ほどなくして解放されたものの、その止められた参加車両はそのままコンボイでSSの途中に設けられたパッセージコントロール（PC）まで向かう。この午前中のタイムは修正を受けることとなってしまった。
また、初日の前半セクションでは2輪4輪問わずミスコースが相次いだうえに、双方オンコースルートでの正面衝突事故が発生したこともあり、SS1のリザルトでは、前半のタイムが抹消された結果、初日の順位は大きく修正を受けることになった。
そしてレグ1＆2（2日間）のトップは、102号車のJaras Jaengkamolkulchai／Sinopong Trairat組（TOYOTA GAZOO Racing THAILAND／TOYOTA Hilux Revo／T1D／5時間24分08秒 Leg1＝2時間4分50秒 Leg2＝3時間19分18秒）となった。
続いて110号車のSuwat Limjirapinya／Prakob Chaothale組（Isuzu Suphan Explorer Liqui Moly Rally Team／ISUZU D-Max／T1D／5時間24分28秒 Leg1＝2時間4分54秒 Leg2＝3時間19分34秒）、そして、青木拓磨が乗る105号車（Takuma Aoki／Ittipon Simaraks／Songwut Danphiphattrankoon組、TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA／TOYOTA Fortuner／T1D／5時間25分00秒 Leg1＝2時間0分34秒 Leg2＝3時間24分26秒）が3番手に浮上した。
初日、午前中はドライブシャフトが折れたりの外れてしまうなどのマイナートラブルに悩まされたものの、その部分が帳消しになったことから、日本人最高位に位置することとなった。
いっぽう、チームメイトとなる103号車の塙／染宮組（TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA／TOYOTA Fortuner／T1D）は、2日目のトップタイムをマークしたものの、初日レース後半に起きた燃料系トラブルのため、順位は大きく下がって35位（11時間6分35秒）である。
また、今回3台体制の三菱勢トップは4番手に101号車 Chayapon Yotha／Peerapong Sombutwong（Team MITSUBISHI RALLIART／MITSUBISHI Triton／T1D／5時間25分8秒 Leg1＝2時間7分52秒 Leg2＝3時間17分16秒）。日本人ペアの112号車（田口勝彦／保井隆宏 Team MITSUBISHI RALLIART／MITSUBISHI Triton／T1D／5時間41分14秒 Leg1＝1時間56分16秒 Leg2＝3時間44分58秒）は9番手に順位を下げることに。
続く8月16日（水）はタイ最終日となり、179.63kmの「SS3 Roi Et」が設定されている。狭い路面で滑りやすいハイスピードセクションとなる。
