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レース中にエンジンが掛からない! NASCARトラックシリーズ参戦のHREが相性のいいコースでまさかの苦戦

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

トラブルでトップから2周遅れでレースを再開するも……

アメリカのストックカーレースの「NASCAR(ナスカー)」界で、唯一の日本人チームオーナーである服部茂章氏が率いるチーム「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」。ナスカー・シリーズ3大カテゴリーとなる「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CRAFTSMAN Truck(トラック)」のうち、トラックシリーズへ長年挑戦をしている。2018年にシリーズのタイトルを獲得しており、2023シーズンもこのトラックシリーズに参戦を続けている。

シーズン最終版! 1台エントリーでの参戦

2023シーズン最終戦のひとつ前となる22戦が10月21日(土)にフロリダ州にあるホームステッド-マイアミ・スピードウェイで開催となった。シリーズ第22戦「Baptist Health 200」は1周1.5マイルのマイアミのトラックを134周して行われる全201マイルのレース。そのスケジュールは、米国東部時間の20日(金)午後4時5分からの練習走行で始まり、予選はその直後となる午後4時35分に行われる。決勝レースは21日(土)の正午にグリーンフラッグが振られるスケジュールとなっている。

HREはここ数戦続けてきた2台体制から久しぶりの1台体制へと戻し、HREから16号車で年間フルエントリーをしているテイラー・アンクラム選手が「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」が参戦した。アンクラム選手は今シーズン未勝利で、現在ランキングは16位にとどまっている。ただ、HREにとって、このマイアミのコースは、タイトル獲得した2018年(ブレット・モフィット選手)、そして2019年(オースティン・ヒル選手)で勝っている、相性のいいコースでもある。

レース前日となる金曜午後の練習走行では、HREの16号車はセッションではロングランの方向性を確認。その後いくつかの変更を加えたのち、セッションを16番手で終えると、続く予選でも16番手タイムを記録し、8列目イン側からのスタートを決めた。

猛暑となった決勝日、16号車はスタートから好調な走りを見せ、すぐにトップ10内に順位を上げると、第1ステージのほとんどでトップ10圏内を走行し、このステージを11位で終えた。さらに続く第2ステージでも、再びステージの大部分でトップ10前後を争うことになるが、ステージ終了間際にイエローコーションが出された。ここで各チームがそれぞれの戦略を採用し、HREはここで16号車をコース上に留める作戦を採用。2周のシュートアウトを行うことになったがニュータイヤを装着した車両によって、この第2ステージは16位でチェッカーを受けることとなった。

続く最終ステージを前に、16号車はピットイン。しかし、ここで作業を終えてピットアウトする際にエンジンストールし、エンジンが掛からなくなってしまったため16号車はECUを交換することになる。このトラブルでトップから2周遅れでレースを再開することになった。アンクラム選手はすぐに1周遅れまで順位を挽回したものの、この最終ステージはイエローコーションがなかなか出ない状況でレースは進行したため、この1周遅れを取り戻すことができず、25位でチェッカーを受けることとなった。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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