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レース中にエンジンが掛からない! NASCARトラックシリーズ参戦のHREが相性のいいコースでまさかの苦戦

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

  • 「我々の16号車はトップ10内で走れる非常に優れた能力を持っていたと思う。 レーススタートではとても良いスタートを切れましたが…、今日はただフラストレーションの溜まる一日だった」とアンクラム選手
  • HREの#16 LiUNA Toyota Tundra TRD Proを託されるのは、チーム在籍2年目のテイラー・アンクラム選手。カリフォルニア州サン・バーナーディーノ出身、2001年3月6日生まれの22歳
  • 序盤からトップ10圏内を走っていただけに、レース終盤のECUの交換で、残念な結果となってしまった
  • 第2ステージ終盤でのタイヤ交換のタイミングをスキップ。新品タイヤ投入を遅らせて、最終ステージで追い上げを予定していたものの…
  • 1周1.5マイル(2.4km)のオーバル・トラックで、そのターンは、バンク角は浅めの18~20度のプログレッシブバンクを採用したレイアウトとなっているホームステッド-マイアミ・スピードウェイ
  • 16号車はECU交換後、新しいタイヤで追い上げを行い1周遅れまで挽回したところでイエローコーションを待つ作戦を取ったが、最後までコーションが出ることはなく25位でチェッカーを受けた
  • 今シーズンのトラックシリーズも残りひとつとなった。現在のプレイオフランキング暫定トップは、トヨタ タンドラに乗るコーリー・ハイム選手だ
  • 「マイアミは毎年成績が良く、チームにとっては思い出のサーキットですが、今年の流れの悪さを象徴しているようなレース展開となりました。次戦フェニックスが今年の最終戦になりますので全力を尽くして優勝を目指したいと思います」と服部代表

トラブルでトップから2周遅れでレースを再開するも……

アメリカのストックカーレースの「NASCAR(ナスカー)」界で、唯一の日本人チームオーナーである服部茂章氏が率いるチーム「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」。ナスカー・シリーズ3大カテゴリーとなる「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CRAFTSMAN Truck(トラック)」のうち、トラックシリーズへ長年挑戦をしている。2018年にシリーズのタイトルを獲得しており、2023シーズンもこのトラックシリーズに参戦を続けている。

シーズン最終版! 1台エントリーでの参戦

2023シーズン最終戦のひとつ前となる22戦が10月21日(土)にフロリダ州にあるホームステッド-マイアミ・スピードウェイで開催となった。シリーズ第22戦「Baptist Health 200」は1周1.5マイルのマイアミのトラックを134周して行われる全201マイルのレース。そのスケジュールは、米国東部時間の20日(金)午後4時5分からの練習走行で始まり、予選はその直後となる午後4時35分に行われる。決勝レースは21日(土)の正午にグリーンフラッグが振られるスケジュールとなっている。

HREはここ数戦続けてきた2台体制から久しぶりの1台体制へと戻し、HREから16号車で年間フルエントリーをしているテイラー・アンクラム選手が「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」が参戦した。アンクラム選手は今シーズン未勝利で、現在ランキングは16位にとどまっている。ただ、HREにとって、このマイアミのコースは、タイトル獲得した2018年(ブレット・モフィット選手)、そして2019年(オースティン・ヒル選手)で勝っている、相性のいいコースでもある。

レース前日となる金曜午後の練習走行では、HREの16号車はセッションではロングランの方向性を確認。その後いくつかの変更を加えたのち、セッションを16番手で終えると、続く予選でも16番手タイムを記録し、8列目イン側からのスタートを決めた。

猛暑となった決勝日、16号車はスタートから好調な走りを見せ、すぐにトップ10内に順位を上げると、第1ステージのほとんどでトップ10圏内を走行し、このステージを11位で終えた。さらに続く第2ステージでも、再びステージの大部分でトップ10前後を争うことになるが、ステージ終了間際にイエローコーションが出された。ここで各チームがそれぞれの戦略を採用し、HREはここで16号車をコース上に留める作戦を採用。2周のシュートアウトを行うことになったがニュータイヤを装着した車両によって、この第2ステージは16位でチェッカーを受けることとなった。

続く最終ステージを前に、16号車はピットイン。しかし、ここで作業を終えてピットアウトする際にエンジンストールし、エンジンが掛からなくなってしまったため16号車はECUを交換することになる。このトラブルでトップから2周遅れでレースを再開することになった。アンクラム選手はすぐに1周遅れまで順位を挽回したものの、この最終ステージはイエローコーションがなかなか出ない状況でレースは進行したため、この1周遅れを取り戻すことができず、25位でチェッカーを受けることとなった。

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