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ゲーム「SEGA F355チャレンジ」好きが高じて実車の「F355ベルリネッタ」を購入! しかも練習用にフェラーリ「458」までお買い上げ…

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

  • 1994年のジュネーブ・ショーでデビューしたF355ベルリネッタは、348のラインをより洗練させたスタイルを持つ
  • 1994年のジュネーブ・ショーでデビューしたF355ベルリネッタは、348のラインをより洗練させたスタイルを持つ
  • フェラーリF355はクーペ(ベルリネッタ)ボディの他、タルガトップのGTS、フルオープンボディのスパイダーが存在
  • 1994年のジュネーブ・ショーでデビューしたF355ベルリネッタは、348のラインをより洗練させたスタイルを持つ
  • 人気が再燃しているF355ベルリネッタは、現在、良質だと2000万円以上で流通している
  • マフラーは純正で、バルブを開けられるようにしている点が唯一のモディファイポイント
  • フロントにあるラゲッジスペースにヘルメットなどの装備品を入れている
  • トンネルバックスタイルであることもF355ベルリネッタが人気車となっている理由のひとつ
  • ボディのスタイリングは、イタリアのカロッツェリアであるピニンファリーナが手がけた
  • サーキット走行用として購入したが、ホイールを含め、ほぼノーマルである点がこだわりのポイント
  • naobu-NCさんの愛車は6速MTだが、2ペダルセミオートマのF1マチック仕様も追加設定された
  • バケットシートに変更することなく使っている
  • 総排気量3495ccのV型8気筒エンジンは縦置きで搭載されている。最高出力は 380ps/8250rpm
  • 458イタリア時代からCiaoItaliaには4~5回来ているというnaobu-NCさんは、YouTubeで自身の走りを披露
  • クーペ(ベルリネッタ)ボディの他、タルガトップのGTS、フルオープンボディのスパイダーが存在

セントラルサーキットで開催されたチャオイタリア2023

2023年10月22日(日)に兵庫県のセントラルサーキットで開催された「Ciao Italia 2023」はイタリア車限定のサーキットイベント。定番ヒストリックカーから最新のスーパーカーまで、年式もメイクスも多様なモデル187台がエントリーした一大イベントの会場から、気になるクルマのオーナーにお話を伺ってみた。

F355ベルリネッタ&スパイダーの人気が再燃

フェラーリ「F355ベルリネッタ」でサーキット走行する跳ね馬好きのオジサマにお会いした。F355ベルリネッタ&スパイダーは人気が再燃しており、いまでも熱心なファンが定期的にイベントを開催し、有意義な情報交換を続けている。

会場でも熱きF355ベルリネッタ乗りと遭遇したが、オーナーのnaobu-NCさん(57歳)は、なかなか興味深いアプローチ方法で1998年式のフェラーリ F355ベルリネッタを購入していた。

「ゲームが好きで、セガのF355チャレンジでたくさんドライブしました。いまはグランツーリスモをずっとやっています。それで、ゲームの影響もあって以前からF355ベルリネッタの実車が欲しいと思っていたのですが、ユーズドカーのタマ数が少ないし、いきなり旧いモデルを買うと整備などでいろいろ大変そうなので躊躇していたんです」

入門用フェラーリとして458イタリアを購入

そういったパターンで購入するのを一度踏みとどまってしまうと、次第に熱意が冷め、買わずに終わってしまうケースが多々あるが、naobu-NCさんは違った。ずっとF355ベルリネッタが欲しかったが、いきなりはツライと思ったので、入門用のフェラーリとして「458イタリア」を先に買ったのだ。

「458イタリアは、コーンズの試乗会で見て、これ、いいな!と思ったので新車で2013年に買いました。フェラーリ生活の入門用として、いいチョイスでしたね。458イタリアのメンテナンスでお世話になっている店舗に行ったら、たまたまF355ベルリネッタを見つけたんです。まさに運命的な出会いでした」

F355ベルリネッタを買うときに458イタリアを下取りに出したのかと思ったらそんなことはなく、増車したのだという。

「F355ベルリネッタは3年前に購入しました。サーキットで走るために買ったので、購入時の累計走行距離が2万6000kmで、いまは2万7000kmです」

愛車を紹介するYouTubeをやっているとのことだったので拝見してみたら、Ciao Italia2023にてF355ベルリネッタを駆っているときの動画も公開されていた。ガレージの肥やしにすることなく、しっかり走らせて楽しむタイプのオーナーさんのもとに行くことができたスーパーカーにとっては本望といったところだろう。これからもアクシデントに気をつけながら、安全な環境下で時速200km/hの世界を存分に堪能していただけたら幸いだ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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