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25年前に譲り受けたトヨタ「スターレットKP47」今でも年に2回は走らせるというオーナーは御年70歳!!

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 佐藤亮太(SATO Ryota)/奥村純一(OKUMURA Jyunichi)/佐藤正勝(SATO Masakatsu)/宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

  • 運転席まわりも完全にレーシング仕様
  • バケットシートを装備しており、身体をしっかり固定できる
  • オリジナルの姿はほぼ残っていない
  • ダッシュボードにさまざまなメーターが並ぶ
  • レーシングカーなのでロールケージを装備
  • チューニングされた3Kエンジンを搭載
  • オーバーフェンダーのおかげで太いタイヤが納まっている
  • ドリキンの土屋圭市さんも思わず撮影
  • コンパクトなボディに大きなオーバフェンダーが装着されている
  • ワイパーがセンターに寄せて取り付けられている
  • 懐かしいトヨタモータースポーツクラブのステッカーが貼られている
  • クラシックカーレースで見かけて気に入り、スターレットを購入したそうだ
  • オーバーフェンダーは空力特性を考慮したデザイン
  • ダックテールスタイルのリアスポイラーを装備
  •  富士スピードウェイに豪快な排気音を響かせた
  •  真っ赤なボディが印象的

B110サニーと入れ替えで購入したKP47

去る2023年10月29日に富士スピードウェイを会場として『POWER&TORQUE』という名のイベントが開催され、その中で箱車レーシングカーの走行枠が設けられました。『箱車の祭典2023』と銘打って実施された走行枠に参加していたトヨタ「スターレットKP47」を紹介します。

箱車の祭典とは?

1990年までの純レーシングカーによるClass1と、1990年までの市販車ベース車両によるClass2が設定され、前者はGr.CカーやGCカーなど、後者はツーリングカー、TS、ワンメイク車両などが対象となった。

当時の仕様のままだった個体を譲ってもらった

トヨタ「スターレット」と聞くとKP61型ばかりをイメージしがちだが、Class2にエントリーしたのは1973年にデビューした初代のスターレット。型式を記すとKP47ということになる。ちなみにデビュー時は「パブリカ スターレット」という車名だったが、4ドアモデル追加時にパブリカシリーズから独立し、スターレットになった。

「B110型サニーで走っていたのですが、サーキット走行を楽しむ際の相棒をAE86レビンにチェンジしました。いまでも、ハチロクでレースに出ています。それで、サニーを手放したときに知り合いから今回の箱車の祭典に持ち込んだスターレットを譲ってもらったんですよ。いまから25年ぐらい前の話です」

そのように話してくれたオーナーの柳本文彦さんは御年70歳で、ここ最近も富士チャンピオンレースシリーズで2位以下を大きく引き離してAE86クラスを制するなど、本気モードのレースにおいて年齢を感じさせない熱い走りを披露しているベテランドライバーだ。

「往時にこのスターレットでレースに出ていた年上の先輩から直接譲ってもらいました。ウレシイことに、当時のままの仕様でした。ハチロクでレースに出ていることもあり、スターレットをたくさん走らせているわけではありませんが、いまでも年に2回は必ずサーキット走行を楽しんでいます」

2代目パブリカのスポーティな上級派生車として登場したスターレットは、スタイリッシュでカッコいいだけでなく走りもよかったのでモータースポーツフィールドでも活躍。サーキットでのレースをはじめ、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアルなどで輝かしい戦績を残した。

なかでも、富士スピードウェイでのツーリングレースでライバルのB110型日産「サニー」やSB1型ホンダ「シビック」と熾烈なバトルを繰り広げ、トヨタ車用チューニングパーツの製造および販売を手がけていたTRDから各種競技用部品がリリースされたりもした。1973年11月の富士ビクトリー200kmレースに参戦し、3位以下に20秒以上もの大差をつけて1-2フィニッシュしたことはスターレット・ファンの間で有名なエピソードだ。

「きょうの箱車の祭典はテスト走行を兼ねて参加しました。ハチロクの足まわりを装着してきたので、ファクトリーにデータを持ち帰って再度調整します。こういうイベントはレースと違って楽しめますね」

と話してくれた柳本さんは、その筋では有名人なので、足のセッティングがばっちり決まったスターレットでまた快走してくれるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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