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終売間近!? 日産「GT-Rニスモ」の「MY22」と「MY24」を乗り比べ! 17年の歴史は“自動車の進化の縮図”でした

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: タナカヒデヒロ(TANAKA Hidehiro)

  • 2023年3月に発表された2024年モデル(MY24)。ニスモ スペシャルエディションは特別な仕様や装備を備え、価格は2915万円であった
  • 新しいデザインのリアウイングが高い位置にセットされた
  • MY24は、MY22からインテリアデザインには大きな変更はない
  • MY24にはレカロ社と開発した専用レカロ製カーボンバックバケットシートが装着されている
  • MY24のスペシャルエディションにはピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用した
  • エンジンを組み上げた匠の名前が入ったプレートだけでなく、ニスモのエンブレムが入った専用エンジンカバーが当初より備わる
  • 2024年3月14日に発表された2025年モデル(MY25)。価格はスペシャルエディションが3061万3000円。ベーシックなニスモも3008万5000円となる
  • MY25の変更点はプレミアムエディションに特別内装色(ブルーヘブン)追加、プレミアムエディションとトラックエディション エンジニアード バイ ニスモの Tスペックにニスモ スペシャルエディションの高精度重量バランス部品を採用。ニスモモデルに変更点はない
  • MY24(左)とMY22(右)のスペシャルエディションをロングツーリングで比較した
  • MY24にはフロントメカニカルLSD追加にあわせて4WD制御が最適化されている
  • MY24モデル。スペシャルエディションは、クリア塗装を施したNACAダクト付きニスモ専用カーボン製エンジンフードを装備

その進化や個性を探る

足掛け17年のロングセラーモデルとなった日産「GT-R」がついに2025年モデルで生産終了が噂されています。そこで、改めてMY24とMY22の「ニスモ スペシャルエディション」を長距離試乗し、2台の個性の違いを浮き彫りにします。その進化や個性は、どのような違いがあるのでしょうか。

2026年を待たずに生産終了する“ロングセラー”

残り1500台。足掛け17年のロングセラーもとうとうファイナルカウントダウンとなりそうだ。MY24として2023年に発表された現行モデルは内外装に比較的大きな変更を加えての登場となり、数年は作り続けるという意思表示かとも思われたが、日産によると25年に生産を終えると噂されている。

騒音規制や自動ブレーキ義務化などいくつかのレギュレーション上、2026年からの生産は難しいとは言われていたが、それよりも前倒しされる理由として「部品の供給が困難になったから」としている。

なるほど基本設計が17年も前のマシンで、年次改良こそ受けてきたものの主要なパート(例えばトランスミッションなど)は昔と変わらない。そもそもさほど生産台数の見込めないモデルに“そんな昔”の部品の供給をいつまでも受けることは難しかったということか。

北米モデルとして「匠エディション」や「スカイラインエディション」が設定されたように、日本市場向けにも更なるファイナルエディションがあるのでは? という噂もあるが、これが最後と言った以上、基本的には難しいか。否、あったとしてもごく少数で、MY25購入者を対象とするか、それとも途方もなく高価になるかもしれない。いずれにしてももはやチャンスは限られている。

3月14日に発表され、2024年6月から早くも生産を立ち上げるというMY25のGT-R。MY24の落選者から順に抽選申し込みを受けて発表直後に締め切ったという地域もあれば、東京のように3月24日まで受け付けたというところもある。

新規オーダーを狙う人はとにかく抽選に賭けるだけでいいが、悩ましいのはMY22あたりのマイナーチェンジ前モデル、特にニスモをすでに所有している人の“買う? 買わない? ”決断、だろう。それだって抽選に当たるか漏れるかわからないのだから、とりあえず申し込んでおくというほかないわけだけれど。経済力があれば2台持っておくというのが最高ではあるだろうし。

MY25は新カラーの採用や、Tスペックにはニスモスペシャルエディションに使われたエンジンパーツを奢るなどいくつかニュースもあったが、基本的なパフォーマンスやデザインにMY24からの変更はない。ニスモに限っていえば、同じだ。ここで改めてMY22とMY24を借り出し、京都までのロングツーリングで2台の個性の違いを浮き彫りにしてみたい。

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