レアカラーをベースに個性的なスタイルに
日産「スカイラインGT-R」/「NISSAN GT-R」に特化した専門誌『GT-R Magazine』。その中で、高い人気を誇る長寿企画のひとつが「SHOP自慢のRたち見てください」です。GT-Rを得意とする全国のショップを訪問し、そこに集うR濃度の高いユーザーに、GT-Rへの愛情を思い存分に語っていただいています。今回お邪魔したのは昨今GT-Rマーケットで存在感を高めている三重県の「CREWCH(クルウチ)」。紹介するのは、2008年式のR35 GT-Rオーナーである小倉 潤さん。最初は息子のためにクルマを買いに来たはずが、自身がGT-Rを買ってしまった理由とは?
久留内代表のコレクションを譲り受けて愛情を注ぐ
「もしかして息子と一緒にクルマを見に行かなければ、スポーツカーに一生縁がなかったかもしれません」
20数年ミニバンばかり乗り継いできたという小倉さんが、R35GT-Rを購入したのは2020年のこと。子どものマツダ「ロードスター」探しの付き添いでCREWCHを訪れたが、敷地内にずらりと並ぶGT-Rを見て、突如「乗ってみたい」という衝動に駆られたという。結局CREWCHでクルマを購入したのは息子ではなく、潤さんだった。
最初は予算面も考慮し、R33 GT-Rが候補であったというが、代表の久留内良彦さんから「毎日通勤に使うなら、R35のほうが安心して乗れますよ」とアドバイスがあり、方向転換。「カラーはゴールド系がいいな」と伝えたところ、用意されたのが、タイタニウムグレーのボディカラーにライトグレー内装を組み合わせたレアなプレミアムエデションだった。聞けば、久留内さんが最初に乗ったR35で「大事に乗ってくれるなら」という条件で譲り受けた。
車両はフルノーマルであったが、ミニバンでもあれこれと手を加えていた小倉さんのカスタマイズ熱はGT-Rでも冷めることはなく、自分好みの1台に仕上げるべく、エクステリアを中心にいろいろと進行中だ。
フロントフェイスはデイライト内蔵の中期型バンパーに交換し、2014年モデル以降に採用された通称「稲妻ヘッドライト」をインストール。これにエンドレスのフロントリップをプラスすることで、より攻撃的なルックスに仕上がった。サイドディフューザー/リアオーバーフェンダー/リアアンダーバンパーはトップシークレット製でコーディネイト。ボディ同色としなかったのは、経年劣化の進んだボディとの色合わせは難しいのではないかという懸念から。ブラックカラーにより際立ったパーツ群はまるで鎧をまとったかのようだ。
「最初は目立ちすぎないようにとタイタニウムグレーを選んだのですが、今となってはあまり意味がなくなりました。今後はGTウイングやリングテールの装着、そしてブーストアップなどやりたいことはまだまだあります」
と小倉さんは語る。GT-Rはこうやろう、ああしたいという気持ちを掻き立てるクルマ。そして手を加えた分、期待に応えてくれるのが魅力なのだ。これからも小倉さんはR35に愛情を注ぎ続けることだろう。