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フェラーリ「275P」がたった182万円!? 12台のみ手作りされたヴェスパのエンジンを搭載したジュニアカーでした

フェラーリ「275P」がたった182万円!? 12台のみ手作りされたヴェスパのエンジンを搭載したジュニアカーでした

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

「未来の“ティフォーゾ(Tifoso:フェラーリの熱心なファン)”が乗る最初のレーシングカーとして理想的!」

RMサザビーズ北米本社が製作した公式ウェブカタログでは、そんな謳い文句とともに、3万~4万ドルという、いささか強気にも映るエスティメート(推定落札価格)が設定されていた。

ところが当日の競売では思いのほかビッド(入札)が伸びることなく、終わってみれば1万2000ドル、日本円に換算すれば約182万円という、売り手側にとってはかなり厳しい落札価格で、競売人のハンマーが鳴らされることになった。

公式ウェブカタログでは「この楽しい小さなフェレーロはコンディションが良いうえに、1990年代のものとしてはディテールも正確に仕上げられている」という甘口の記述がなされてはいるものの、今世紀に入ったのちプロポーションやディテールともに長足の進歩を遂げた感のある「チルドレンズ・カー」ないしは「ジュニアカー」と比べてしまうと、ちょっとおもちゃっぽさが否めない気もする。

あくまで私見ながら、これはこれで可愛らしくも感じられるものの、やはり当代流行りのリアルなジュニアカーに慣れてしまった現代のコレクターにとっては、もの足りなく映ったのかもしれない。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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