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マクラーレン「570 GT4」で「英国耐久選手権」に青木拓磨選手が参戦!「TEAM BRIT」の独自のハンドコントロールユニットとは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

独自のハンドコントロールユニットで優勝を狙う

イギリスからル・マン24時間レースを目指す「Team BRIT」は、独自のハンドコントロールシステムを開発し、障がい者ドライバーを擁して「BEC」(英国耐久選手権)や「Britcar Trophy Championship」に参戦しているチームです。このチームに青木拓磨選手が合流し、再び挑戦をします。

操作ユニットは進化し、より車両の性能を引き出すことが可能に

多くの障がい者ドライバーを擁している「Team BRIT」は、独自のハンドコントロールユニットを持っていることが特徴である。Team BRITとスロベニアのMME Motorsportによって開発されたこのハンドコントロールシステムは、ステアリング、ブレーキ、アクセル、変速操作を手だけでシームレスに制御できるようにしている。

車いすドライバーの多くはプッシュ&プル式のハンドコントロールユニットを使用し、つねに片手運転を強いられている。しかしTeam BRITでは、独自のハンドコントロールユニットにより、両手を離さずレースに集中できる。これにより、四肢の切断、怪我、または先天的障がいがあったとしても、すべてのドライバーが平等にサーキットで走行できることになる。

さらにこのシステムは、通常のステアリングホイールに付け替えることで車両が標準仕様に戻るため、さまざまな障がいを持つドライバーが同じチームで運転できるのである。このように、さまざまな障がい者ドライバーにオーダーメイドという方式で技術ソリューションを提供することもできるとしている。

Team BRITは、2015年に1台の車両からスタートし、今やGT4マシンを筆頭に6台のレーシングカーをそろえるまでになった。現在では、「British Endurance Championship(BEC/英国耐久選手権)」や「Britcar Trophy Championship(ブリットカートロフィー選手権)」、「シトロエン C1 シリーズ」など、さらに以前は「英国GT選手権」や「マクラーレントロフィーシリーズ」にも参戦するなどモータースポーツの底辺から国内最高峰クラスまで参戦の幅は広い。

今回は、ハンドコントロールユニットを装着したマクラーレン「570S GT4」を2台、BEC(英国耐久選手権)の2024シーズン最終戦(第6戦)となる2時間の耐久レース「Snetterton 300」に参戦させる。

2023年のBEC最終戦でTeam BRITに合流して以来、2度目の参戦となる青木拓磨選手もこれに参戦することとなった。それに合わせ、青木選手らTeam BRITのドライバーは事前に行われたプライベートテストに参加。1年ぶりにこのマクラーレンに乗った青木選手は、このステアリングユニットについては若干の進化もあったと話す。

また、2023年に違和感を感じていたブレーキのフィーリングについては次のようにコメント。

「ブレーキのフィードバックがないゲームやe-Sportのような感覚で乗る必要があるという立ち位置に戻っての走行を行い、さらにチームのドライビングアドバイザーとミーティングを重ね、事前の練習で得るものも大きかったですね」

BECの2024シーズン最終戦「Snetterton 300」は9月14日(土)の午後2時5分から2時間の決勝レースがスタート。青木選手はBECシリーズに初参戦する若干20歳のノア・コスビー選手とペアを組んでこれに挑むことになった。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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