2017年以来、7年ぶりに九州にカスタムカーショーが帰ってきた!
大規模なクルマイベントが開催される地域は、東京、大阪、名古屋といった主要都市が中心です。以前は九州地方でも実施されていましたが、2017年開催の「福岡カスタムカーショー」を最後に有名メーカーやショップが出展するショーイベントは開催されていませんでした。そのカスタムカーショーが場所を熊本県のグランメッセ熊本に変えて、7年ぶりの復活! 2024年10月に開催された、九州のクルマ好きが待ち望んでいたイベントの模様をお届けします。
地方都市でクルマ文化発展のために開催
全国区の有名メーカーやショップが数多く出展するカスタムカーイベントは、かつては九州エリアにも存在していた。「福岡オートサロン」が2001年にスタートし、2009年にひと区切りを迎えると、これに代わる後継イベントとして「福岡カスタムカーショー」が2010年に始まった。
福岡オートサロン時代から福岡ドーム(現みずほPayPayドーム)で催され、九州地方のカスタムカーファンにとっては、ある意味聖地のようなものだったが、諸々の問題により会場が使用できなくなったことで、2017年には福岡カスタムカーショーの開催地は北九州市の西日本総合展示場へと変更。そしてこの年で九州地方での興行は休止となり、2023年まで、大規模なカスタムカーショーや、その小規模版としてのカーイベントは九州地方ではしばらく実施されていなかった。
2024年10月5日~6日に開催された「九州カスタムカーショー2024 in 熊本」は、7年ぶりのカスタムカーショー開催となり、九州在住のクルマ好きにとっては、朗報以外の何物でもなかった。
熊本県が新たな開催地に
これまでの開催地はすべて福岡県だったが、この新たな九州カスタムカーショーは、熊本県を新天地として選択。場所は、クルマイベント以外にも展示会などさまざまな催し物が開催されるグランメッセ熊本となった。
今回の出展社数は56社。全国規模で有名なメーカーやショップをはじめ、地元九州で活動する関係各社も多数参加した。来場者にとっては、SNSや雑誌でしか見ることのできない有名メーカーのデモ車やパーツに実際に触れる楽しさや、九州を盛り上げようとしている関係ショップと直接触れ合うことができるという、貴重な機会を得られたことになる。
今回のスペシャルゲストとして来場したのは、山田英二さんと松本玲二さんのお二人。山田さんは「ターザン山田」または「ラーマン山田」として、市販車ベースのチューニングカーに乗せたら日本一ともいわれる、某チューニング系雑誌や映像メディアで人気のレーシングドライバー。
松本玲二さんは、説明する必要がないほど有名な日本を代表するバンド、TUBEのドラマーであり、自身もスーパー耐久シリーズなどに参戦するレーシングドライバーでもある。この2人のトークショーやサイン会にくわえて、各出展ブースを回ってお気に入りの1台を発表するなど、来場者を楽しませる企画も盛りだくさんだった。
なお、主催者発表によれば、2日間にわたる来場者数は、合計9280名(5日:3859名、6日:5421名)とのこと。東京オートサロンや大阪オートメッセと比較すると絶対数は多くないが、来場者数の増加はまだまだ期待できるはず。2025年の開催に関しては正式発表されていないが、九州在住の多くのファンが期待していることだろう。