240ZGと見紛うばかりの現行フェアレディZを展示
2024年の東京オートサロンで現行の日産「フェアレディZ」(RZ34型)をベースに、初代モデルの最上級グレード「240ZG」(HS30H型)をオマージュしたカスタムカーの「フェアレディZ 500ZG」を発表して注目を集めたクルウチ。2025年1月10日〜12日に開催された東京オートサロン2025でも魅力的な車両を展示していました。さっそく紹介をしていきましょう。
初代240ZGとオマージュモデルを展示
「軽トラからフェラーリ・ポルシェまで直せるクルマ屋」を標榜するクルウチは、2万平米(サッカーコート約3面分)近い敷地に400台近く保有するスポーツカーを展示する「クルウチ博物館」を展開し、さらにその博物館内には日産で「GT-R」や「フェアレディZ」など数々の名車の開発を手がけてきた名物エンジニアの名を冠した「田村宏志博物館」も整備され、彼が開発を手がけてきたクルマも数多く展示されているというから、並のクルマ屋じゃない。久留内良彦代表は、
「土地(地価)が安いので、その分クルマを買うことができました」
と言うが、その規模、そして所有(販売)するクルマのラインアップなどはまさに桁違いだ。
そんなクルウチは、2025年の東京オートサロンで2台の気になるフェアレディZを披露している。それが2024年の東京オートサロンで発表した「フェアレディZ 500ZG」を少しクラシカルにアップデートした「フェアレディZ RZ34ZGマルーン」と、そのマルーンがイメージカラーだった初代モデルの最上級グレード、「フェアレディ240ZG」(HS30H型)を綺麗に仕上げたレストアモデルの2台だ。
とくに久留内代表の想いが詰まっているのが1971年式のフェアレディ240ZGだ。フェアレディZを駆ってドラッグフェスティバルで活躍する久留内代表は、初代モデルでオレンジ・ボディの「フェアレディZ432」(PS30型)などを所有しており、コレクションを完成させるためにマルーン・ボディの240ZGを欲しいと思い続けてきたそうだが、その熱望を叶えた1台が、今回発表された個体だ。240ZGと言えばイメージカラーはマルーンだが、リアルタイムで当時を知る者には、この艶やかなボディを眺めているだけで当時にタイムスリップしてしまう魔術がある。




















































