新しいのに懐かしい! SPEC-Dの第2弾はRZ34のカスタム
カスタムカーのビッグイベント東京オートサロンが2025年も1月10日~12日に開催され、3日間で累計25万人を超える来場者を数えました。ブースには合計で850台を超える車両が展示された中から、今回はクールジャパン(KUHL JAPAN)の新作、日産RZ34型「フェアレディZ」のボディキットを紹介します。
最優秀賞を受賞した異色のZカスタム
クールジャパンのブースでは毎回、メインでお披露目される車両はゴールドでペイントされるのがお約束だ。今回もブースの中央にゴールドペイントのデモカーが並んだ中でも、異彩を放っていた日産「フェアレディZ」のデモカー「KUHL 34ZR-GTWR SPEC-D」に注目してみた。こちらは新たにスタートした「SPEC-D」という新しいカテゴリーだ。
「昭和スタイル」や「ドリフト」をテーマとしたデザインが特徴のSPEC-Dのキーワードを反映したコンプリートモデルということで、今回のブースでも新しいスタイルとして最も注目度の高い車両だったが、実際に、東京国際カスタムカーコンテスト2025でドレスアップスポーツカー部門の最優秀賞を獲得。人気の高さを証明して見せたのだ。
ワークスフェンダーを彷彿させるオーバーフェンダーがポイント
最も目立っていたのは、これまでとは全く異なるビス留めのブラックペイントのオーバーフェンダーだ。あえてブラックペイントのままとすることで、往年のワークスフェンダーや「フェアレディ240ZG」純正のオーバーフェンダーを彷彿させるデザインで、最新のZとの相性もバツグンなのだ。これによって片側80mmのワイドボディ化を実現している。
前後も下部にディフューザーを装着したフルバンパーとなっており、とくにフロントはオーバーフェンダーに似合うチンスポイラー形状となっているのが特徴だ。そのほかにもエアロボンネットやルーフエンドのウイング、巨大なGTウイングなどで構成されている。これらによって、ド迫力ながらどこか昭和の匂いが漂う1台となっているのだ。
着地寸前のスタンスでフェンダー内に極太ホイールを呑み込む
足まわりはエアフォースのエアサスペンションキットを装着することで地を這うようなスタンスを実現。ホイールはVERZ-KRONE KR04で、フロント19×11.5J-49、リア19×12.5J-57というサイズをチョイスし、フロント285/30R19、リア295/30R19サイズのFALKENタイヤを組み合わせている。
リアに回るとマフラーエンドが上方に向けてスラッシュカットされており、こちらも往年の竹槍マフラーを彷彿させるディスプレイ。仮にイベント用の演出だったとしても多くの人の関心を集めていた。
ブースを訪れたギャラリーの関心が群を抜いて高かったのは、前述の通りドレスアップスポーツカー部門で最優秀賞を受賞したことでも明らか。RZ34の新たなスタイルトレンドとなりそうな1台だ。
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東京オートサロンで見逃したという人に朗報。2025年2月7日〜9日に開催される大阪オートメッセにクールジャパンの出展が決定。西日本のクールジャパンファンだけでなくカスタムファン必見の最新作の現車をその目で見ることができるチャンスだ。いまなら前売りのチケットが好評発売中。