クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 100年前に生まれたロールス・ロイス「ファントム」が今も頂点に君臨し続けている理由とは? 2人のデザイナーの功績を分析します
CAR
share:

100年前に生まれたロールス・ロイス「ファントム」が今も頂点に君臨し続けている理由とは? 2人のデザイナーの功績を分析します

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: ROLLS-ROYCE MOTOR CARS

頂点に君臨し続けているファントム

100年にわたり、ファントムの名はロールス・ロイスが作り出したクルマの中でも特別な位置を占めてきた。品質、エンジニアリング、デザインの基準は、すべてのロールス・ロイス車において一貫しているが、ファントムはつねに最も壮大で、最も印象的であり、そして何よりも最も運転しやすいクルマであった。

8世代にわたって、ファントムは既存のエンジニアリングの常識や一過性のトレンド、開発コストに妥協することなく、進化を続けてきた。ヘンリー・ロイスが最初に開発したファントムから現在のファントムVIIIに至るまで、ファントムの根本的な目的はつねに同じであった。それは、オーナーと乗客に世界で最も快適で満足度の高い体験を提供できるクルマを製造することであった。つまり、揺るぎない贅沢さと卓越したドライビング体験の頂点に立つことである。

AMWノミカタ

ファントムVIIの登場はしばらく忘れていた、真の意味での高級車の概念を思い起こさせるものだった。中身はBMWだと揶揄する人もいたが、その車格と風格と品格、クラフツマンシップの技術や、フロントグリルの存在感はどれをとっても世界最高という言葉にふさわしいものだった。

ロールス・ロイスが伝説のデザイナーであり、ブランドの哲学を知り尽くしたジョン・ブラッチリーからデザインに関するアドバイスを受けたことが、このモデルの成功の要因だったと考えてもおかしくない。これまでのファントムの持つ荘厳な空気感が継承された。そしてグッドウッド時代の初代デザインディレクター、イアン・キャメロンがブランドの遺産をインテリアに反映したことも大きい。この2人の功績により、ファントムは伝統を継承し、時代を超越したエレガンスをまとったブランドを代表するモデルとして生まれ変わったように思える。

2022年には、ぐっとモダンに進化したファントムVIIIのシリーズIIが発表された。それは新しいラグジュアリーとは何かを我々に問いかけている。つまりクルマを広大なキャンパスに見立て、顧客の想像力とともに芸術作品を作り上げてゆくことこそが新しいラグジュアリーの形であるということである。引き続きロールス・ロイスというブランドがどのような驚きを我々に与えてくれるか楽しみである。

12
すべて表示

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS