日産 マーチをベースにした英国風味のビュート
性能、品質ともに信頼性の高い国産車をベースに、往年のクラシックカーデザインを融合して生まれる光岡車には、車種ごとにたくさんの魅力が詰まっています。なかでも「ビュート」は1993年の初代モデルから現在の4代目まで継続生産されている、同社を代表するコンパクトカーです。今回登場する山田さんご夫妻は、貴重な「ビュート コンバーチブル」を所有。購入から28年経過しても愛してやまない愛車を紹介します。
現在はトヨタ「ヤリス」がベースとなったビュート
光岡「ビュート」の初代誕生は、1993年までさかのぼる。ベースは日産2代目「マーチ」で、セダン(4ドア/2ドア)、ハッチバック(3ドア/5ドア)、コンバーチブル(2ドア)、ロードスターと、マーチに合わせてそれぞれボディタイプが存在。しかも1000cc、1300ccと排気量違いの設定もあるため、非常に多くの仕様違いが存在する。
3代目「マーチ」の登場により、ビュートも2005年に2代目へと進化。このときボディは4ドアセダンのみの設定となった。2010年まで作られたのち、またまたマーチが4代目へとフルモデルチェンジしたことから、ビュートも3代目が投入された。このときもボディはセダンのみとなったが、「20th Anniversary」や「SAKURA」といった特別仕様車や、5ドアハッチバックの「なでしこ」も登場。
そして、4代目マーチの生産終了とともに、2023年以降はトヨタ「ヤリス」ベースに変更された。同車にはハッチバックしか存在しないため、この4代目から「ビュートストーリー」として、ハッチバックのみのラインアップとなっている。
雑誌の記事がビュート購入のきっかけに
山田さんご夫妻の奥様、“めぐみ”さんの愛車は「ビュート コンバーチブル」となる。ビュートの初代モデルであり、数々のボディタイプが存在する中でも、珍しいオープンカータイプだ。
「雑誌でビュートの記事を発見して興味を持ちました。その数日後、セダンですがたまたま外出先で本物を目にする機会があったのです。地元の中古車屋さんでも在庫車があることを発見しまして。そこで、主人がちょっと見に行こうよ、と。本当に見るだけのつもりでそのお店を訪れたのですが……」
ここまで書けば、だいたいの予想はつくだろう。今回紹介するこのビュート コンバーチブルこそが、28年前にちょっと見に行くつもりで訪れた、中古車販売店に並んでいたクルマそのものなのだ。

「オープンカーだったので、絶対に日焼けはするし、髪はバサバサになるし。女性には無理よ、と思っていたんですけどね。でも、試乗を提案されてちょっとだけ乗ってみたら……そのときは、夕方でとても景色が良い場所でした。それで試乗から戻って来たときに、“納車はいつになりますか?”と(笑)」



















































