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もはや「ゴルフ8.75」と呼びたくなるほどの進化! VW新型「ゴルフ8.5」はMHEVもディーゼルも圧倒的に洗練されていました

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)/武田公実(TAKEDA Hiromi)

フォルクスワーゲンの復活を支えるポテンシャル

ところで今回の新型ゴルフ試乗会では、ターボディーゼル版の「TDIアクティブ アドバンス」にも乗る機会が得られた。こちらはeTSIと比べると100kg以上も重いこともあってだろうが、あらゆる点で軽快感のあるeTSIと比べると重厚。しかし、力強さでは明らかに上回っていると感じられた。

ツインドージングシステム(デュアルAdBlue噴射機構)を採用した最新世代のTDIエンジンは、最高出力こそ従来型の150psから不変ながら、最大トルクは20Nmアップの360Nm。その恩恵は明確で、市街地でも高速道路でも胸のすくような加速を披露する。

ただ、絶対的な音量は抑えられていながらも、加速時にはディーゼル的な排気音を隠すことなく発する。もちろん、定速クルージング時にはこれもディーゼルらしく低回転だけで走らせられることから、きわめて静謐なドライブを満喫できるのだが、このディーゼルの特質を前面に押し出すクルマづくりには、数年後には50周年を迎えることになる「ゴルフ・ディーゼル」の世界観を、フォルクスワーゲン社がとても誇りに思っていることの表れであるかのようにも感じられたのだ。

* * *

蛇足ながら、今回のマイナーチェンジではステアリングのスイッチが物理スイッチに戻されたいっぽうで、ダッシュパネル中央の大型スクリーンのタッチパネルのレスポンスも向上した。そのため、意外にも早く慣れてしまった筆者は、ChatGPT採用の音声アシスタント「IDA(アイダ)」に、CMのディーン・フジオカさんみたく「ハロー、ゴルフ」と呼びかけてもなかなか仲良くなれなかったことも相まって、結局もっぱらタッチパネルに頼っていたことを正直に申告しておきたい。

ともあれ、巷でいわれる「ゴルフ8.5」の表記はどうやら日本独自のもので、フォルクスワーゲン社ではあくまで「ゴルフ8」と呼んでいるそう。でもこの進化ぶりからすると、やはり「ゴルフ8.5」、あるいは「ゴルフ8.75」くらいに表記しても良いんじゃないかな? と能天気に思ってしまったのである。

specifications

■VOLKSWAGEN GOLF eTSI Active
 フォルクスワーゲン ゴルフ eTSI アクティブ

・車両価格(消費税込):379万9000円
・全長:4295mm
・全幅:1790mm
・全高:1475mm
・ホイールベース:2620mm
・車両重量:1320kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1497cc
・エンジン配置:フロント
・駆動方式:FF
・変速機:7速DSG
・エンジン最高出力:85kW(116ps)/5000-6000rpm
・エンジン最大トルク:220Nm/1500-3000rpm
・モーター最高出力:14kW(19ps)
・モーター最大トルク:56Nm
・燃料タンク容量:47L
・公称燃費(WLTC):18.8km/L
・サスペンション:(前)マクファーソンストラット、(後)トレーリングアーム
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前&後)205/55R16

■VOLKSWAGEN GOLF TDI Active Advance
 フォルクスワーゲン ゴルフ TDI アクティブ アドバンス

・車両価格(消費税込):449万5000円
・全長:4295mm
・全幅:1790mm
・全高:1475mm
・ホイールベース:2620mm
・車両重量:1430kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1968cc
・エンジン配置:フロント
・駆動方式:FF
・変速機:7速DSG
・エンジン最高出力:110kW(150ps)/3000-4200rpm
・エンジン最大トルク:360Nm/1600-2750rpm
・燃料タンク容量:51L
・公称燃費(WLTC):18.8km/L
・サスペンション:(前)マクファーソンストラット、(後)4リンク
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前&後)225/45R17

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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