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ダッジ「デュランゴ」でブルースマンが集う「ブルーフロント・カフェ」へ! 1948年から時が止まったような店内で何を思う【ミシシッピ川ブルース旅_05】

ダッジ「デュランゴ」でブルースマンが集う「ブルーフロント・カフェ」へ! 1948年から時が止まったような店内で何を思う【ミシシッピ川ブルース旅_05】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 宮澤佳久(MIYAZAWA Yoshihisa)

ジューク・ジョイントの老舗ブルーフロント・カフェへ

最初の取材先は、ミシシッピ州ベントニアという町にあるブルーフロント・カフェだ。綿花畑で働く黒人労働者たちが集まり、自然発生的にライブが行われてきた。こうしたミシシッピ・デルタ特有の形態の店をジューク・ジョイントと呼ぶ。スティーブン・スピルバーグの映画『カラーパープル』でも、ジューク・ジョイントが効果的に描かれていた。もう現存している店も少なくなっているが、ブルーフロント・カフェは数少ない生き残りのひとつだ。

営業は夜だけだというが、店の中に入れてくれた。店のオープンは1948年。店内はまさに時が止まったようだ。いや、現代人の尺度とは異なる速度でゆっくりと進んでいるのか。

かつて、この地域の8~10月は綿の花で雪が降ったように真っ白になったという。今は、それが米、トウモロコシ、豆といった収益性のいい作物にとって代わられた。それでもブルースを愛する人たちが集まり、夜ごとにギターを弾く。デルタブルースは過去の遺産のように思われているが、現役のブルースマンもいる。じつはゆっくりと生き続けているのだ。

■「ミシシッピ川ブルース旅」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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