今どきのクルマにも負けない乗り心地の良さ
この企画を通して多くの旧車をドライブしてきた佐々木さん。今回のブルーバードは運転しやすかったようで、すぐに慣れていた。
「クラッチも重たくないですし、クルマが軽いからかトルクも必要な分は十分にあってとっても普通に乗れてしまう感じですね。あと乗り心地が良いのがビックリです! 今どきのクルマにも負けない乗り心地の良さですよ。ゆったりと荷重が動いてくれるので、クルマの姿勢が分かりやすいですし、タイヤが徐々につぶれていく感じも分かって路面からの情報も得やすい感じです」
510ブルーバードはダンパーにオイルショックを採用しており、それが乗り心地の良さにつながっているとVICTORY50の内田さんは教えてくれた。また、当時のこのクラスの車種としては贅沢なことに4輪ともコイルスプリングを採用しており、リアサスペンションは国産車で初となるセミトレーリングアーム方式を採用していた。当時最新の技術で高い路面追従性を実現していたといえる。
ただ、このクルマはSSS。乗り心地がいいだけのセダンではない部分もしっかりとあるのだ。
「高回転域を回すと気持ちいいですよ! とくに良いのが音ですね! ちゃんとスポーティなエンジンサウンドが聞こえてきて、走りも楽しい感じです。ゆっくり走っても速く走っても楽しいなんて良いですね!」
低速域では実用セダンとして、そして高速域ではスポーツな乗り味を体感した様子の佐々木さん。SSSは乗り心地も良くて走りも楽しいスーパースポーツセダンだったのだ。
佐々木藍咲選手の日産 ブルーバード SSS 〇と×
好きなポイントは?
「エンジンも良いけど、すごく良い乗り心地とこのボディカラー! オシャレで乗りやすいので普段使いしたら楽しくなりそう」
変えたいポイントはある?
「やっぱり大きなハンドルは変えたいです……足が当たってしまいます……」
佐々木藍咲選手とは
佐々木藍咲さんは富士スピードウェイで開催されている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年シーズンに4輪レースデビューした、2004年生まれの若手女性レーシングドライバー。
2025年シーズンからKYOJO CUPはフォーミュラマシンへとマシンチェンジし、よりハイスピードでテクニックが求められるカテゴリーへと進化する。マシンチェンジしたKYOJO CUPに佐々木選手はKids com Team KCMGから参戦する。開幕戦は5月11日に富士スピードウェイで開催予定。フォーミュラマシンでの佐々木選手の走りにも注目だ。
さらに昨年に引き続き、GR86/BRZ Cupにも参戦予定で、JCCA筑波ミーティングにもダットサン「フェアレディ」で走ることが決まっている。
■「令和女子旧車に乗る」連載記事一覧はこちら
■取材協力:VICTORY50
http://victory50.net



















































