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伝説のマセラティ「200S」がミラノデザインウィーク2025に登場…老舗生地ブランド「ラルスミアーニ」と織りなすイタリアンラグジュアリーの現在地

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TEXT: AMW  PHOTO: Maserati S.p.A.

  • マセラティ 200S:ミラノデザインウィーク2025に老舗生地ブランドのラルスミアーニ・ブティックで展示された
  • マセラティ 200S:スポーツボディワークはフィアンドリが手がけた
  • マセラティ 200S:1999年にモデナのパニーニ・コレクションの一部となるまで、マセラティの工場内で保管されていた
  • マセラティ 200S:ミラノデザインウィーク2025に老舗生地ブランドのラルスミアーニ・ブティックで展示された
  • マセラティ 200S:28台だけ製造されたレーシングカー
  • マセラティ 200S:さまざまな競技会で使用された経歴を持つ
  • マセラティ 200S:マセラティが1956年4月に生産した200Sの2番目の個体
  • マセラティ 200S:1956年4月に生産した200Sの2番目の個体
  • マセラティ 200S:ミラノデザインウィーク2025に老舗生地ブランドのラルスミアーニ・ブティックで展示された
  • マセラティ 200S:スポーツボディワークはフィアンドリが手がけた
  • マセラティ 200S:ミラノデザインウィーク2025に老舗生地ブランドのラルスミアーニ・ブティックで展示された

ミラノデザインウィークで輝いた伝説のマセラティ「200S」

マセラティは、イタリアで開催された「ミラノデザインウィーク2025」に、1956年式の伝説的な「200S」が老舗生地ブランドのラルスミアーニ・ブティックで展示しました。また、マセラティはラルスミアーニのゲストとして、イタリア・コモ湖で初夏に開催されるイベント「フォーリ・コンコルソ」でも特別なプレミアムショーを飾ることが決定しました。

会場は老舗ブランド、ラルスミアーニの本拠地ブティック

2025年4月8日(火)~13日(日)にイタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2025」に、1955年から1957年にかけてマセラティが製作した未来的なレーシングカーのプロトタイプ「200S」が展示された。披露された場所は、モンテナポレオーネ地区に位置する象徴的な場所で、100年以上にわたり「ハンドメイド・イン・イタリー」の代名詞とされてきた歴史的服地ブランド「ラルスミアーニ」の本拠地であるピエトロ・ヴェッリ通り10番地のブティックだ。

マセラティとラルスミアーニは、エレガントで時代を超越したデザインという共通の使命に基づき結びついたイタリアン・ラグジュアリーのアンバサダーであり、いずれも製品に命を吹き込むことに成功してきたブランドである。今回展示された200Sもその一例である。このモデルはマセラティが1956年4月に生産した2番目の個体であり、スポーツボディワークはフィアンドリが手がけた。

この200Sは、1960年5月まで当時ミラノのマセラティ・ディーラーのオーナーの息子であったジルベルト・コルナッキアや、ナポリ出身のドライバー、メンナート・ボッファらによって、さまざまな競技会で使用された経歴を持つ。エンジンは「150S」譲りの直列4気筒エンジンを搭載し、排気量は1993cc。ウェーバー製45DCO3キャブレター2基を備え、最大出力は190CV/7400rpmを発揮する。この個体はモータースポーツでの活躍を経て、1999年にモデナのパニーニ・コレクションの一部となるまで、マセラティの工場内で保管されていた。

マセラティはラルスミアーニのゲストとして、2025年5月24日〜25日にイタリア・コモ湖で開催される「フォーリ・コンコルソ」に参加し、特別なプレミアムショーを飾ることが決定している。

AMWノミカタ

マセラティ200Sは「A6GCS」の後継モデルとして28台だけ製造されたレーシングカーである。実際のレースでは故障やリタイヤが続き良い結果を残すことはできなかったが、チェレスティーノ・フィアンドリのカロッツェリアで制作されたこのクルマの美しさは見る人を圧倒する。

マセラティ・ジャパンは2025年のオートモービルカウンシルで「クラシケ」の日本導入を発表した。クラシケとは2021年から始まったクラシックマセラティ車両を保存、修復、正統性を認証するためのヘリテージプログラムで、歴史的なモデルの正当性を審査・認証やスペアパーツの再生産、車両レストアのサポート等のサービスを展開している。

日本ではこのうち認証の部分だけスタートさせるが、イタリア本国以外では初めての試みだという。もちろん今回の200Sも年代的にクラシケの対象モデルとなる。まずは認証から始めるこのサービスがいずれ日本でのレストアなどに拡大し、国内に眠るこのような希少モデルが掘り起こされ、さらに価値のあるものになることを願いたい。

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