マツダのデザインテーマを具現化したモデルも展示
一方、ユーノス500と3台のコンセプトモデルだが、これらはすべてマツダのデザインテーマを具現化したモデルとして、マツダのデザインストーリーを描くうえで重要なポジションに置かれるモデルである。例えばユーノス500。
当時のマツダの販売チャネルであるユーノス店の上級モデルとして開発された5ナンバーサイズのプレミアムセダン、ユーノス500は、今回のオートモビルカウンシルで企画展が開催されている匠のデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが「世界でもっとも美しい小型サルーン」と評したことでも知られている。こちらは1990年代のデザインテーマだった「ひびきのデザイン」を体現したモデルとなっていた。
2005年の第39回東京モーターショーに出展されていたマツダ先駆(せんく)は「Nagare(ながれ)」のデザインテーマに影響を与えた。2017年の第45回東京モーターショーでお披露目されたマツダ 魁 CONCEPT(マツダ・カイ・コンセプト)、マツダ VISION COUPE(マツダ・ビジョン・クーペ)の2台は現在の「魂動」デザインを象徴している。いずれもマツダのデザインヒストリーには欠かすことのできないエポックなモデルとなっている。
この辺りも「過去が見た未来」というより「現在(いま)が見据えた未来」とでも表現すべきクルマの、そしてそのデザインの存在を強く主張しているように思えてならない。









































