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自分だけの1台を作れる!チンクエチェント博物館が提案する3つのプロジェクトとは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • フィアット 500R:シンプルなインテリアは500 Fと同様だ
  • フィアット 500R:500 Rリアシートは固定式の取り外せない
  • フィアット 500R:映画「ルパン三世 カリオストロの城」でチンクエチェントは大活躍した
  • フィアット 500R:ホイールもオリジナルのよさを楽しめる仕様
  • フィアット 500R:ボディカラーをルパン三世仕様でイエローに仕上げている
  • フィアット 500R:エンジンはフィアット 126と同一で排気量は594cc
  • フィアット 500R:車両本体価格が396万円だった1975年式フィアット 500 R
  • フィアット 500R

FIAT500のスペシャリストが提案する販売車両

半世紀を超えて愛され続けているフィアット「ヌォーヴァ 500」は、自動車という工業製品でありながらアートの分野でも高く評価されている芸術作品です。後世に残すべき文化的な遺産であると考えている愛知県名古屋市にあるチンクエチェント博物館では希少なモデルを展示しています。

個性を磨き上げて自分だけの1台を製作

チンクエチェント博物館は、プライベート・ミュージアムとして大変貴重なフィアット ヌォーヴァ 500(チンクエチェント)を所蔵や展示をしている。ほかにも保護、保存にも力を入れ、国内外でしっかり仕上げた車両の販売も手がけているのだ。

名古屋にある博物館は、11:00〜13:00/14:00〜17:00という時間帯に観覧可能。来館については、訪問する一週間前までに公式サイト内からメールでの連絡が必要となる。なお。月曜日/第1・第3火曜日は休館。

保護、保存の一環としてイタリアに現存する車両をカロッツェリアで再生。ひとりでも多くのクルマ好きに乗ってもらえるようにする事業に取り組んでいる。イタリアで新たな命を吹き込まれ、日本に届いて販売される車両は、フィアット ヌォーヴァ 500というクルマを未来に継承できる品質へとアップデートした動くモダンアートだといっていい。

価値観が異なるオーナーたちのさまざまなライフスタイルや想いに応えるために販売車両に関して3つのカテゴリーを用意している。すでに数多くのユーザーを獲得。各方面で高い評価を得ている。

その3つのカテゴリーを紹介すると、オーナーの個性、感性、こだわりで造り上げるプレミアムな「ビスポーク」。クラシックカーの趣きとスムースな走りを楽しめる電気自動車のフィアット「500ev」。そして、大切なペットのように付き合える博物館プロデュース販売車両の「ストラダーレ」だ。いずれをチョイスしても、フィアット ヌォーヴァ500を家族のように迎え入れることができる。

第16回ノスタルジック2デイズ2025で披露したのはストラダーレの1975年式フィアット 500 Rで、車両本体価格が396万円であった。ボディカラーはクリームイエローで、エンジンの排気量は594ccのままだ。チンクエチェント博物館の代表を務める伊藤さんによると、1975年式という本当に最後のモデルで、外装をルパン3世仕様とし、内装はFタイプと同様のオーソドックスなものをセットしたのだとか。

今回の展示販売車がそうであったように、程度がいいボディがあったら少しの鈑金とリペイントを行い、インテリアも刷新して提案するというケースもあるようだ。その一方でレストモッド(レストアするだけではなく現代の技術とセンスでモディファイすること)まで手がけているので、最愛の1台を見つけることができるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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