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ホンダの新型船外機「BF300」は V型8気筒300馬力エンジン搭載で325万円から

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TEXT: 丸山佳彦(MARUYAMA Yoshihiko)  PHOTO: HONDA

  • アクアマリンシルバーメタリックカラーのBF300
  • グランプリホワイトカラーのBF300

歴史とともに進化したホンダの新型船外機

2ストロークエンジン全盛時代に逆らい、環境に優しい4ストローク船外機を生んだホンダ。そんな技術革新の歴史を背景に、最新フラッグシップモデル「BF300」が2025年5月7日に発表されました。圧巻の出力と機能を兼ね備えた新型の魅力に迫ります。

パワフルでクリーンな船外機

クルマやバイク同様に船外機でも世界中に名を馳せるホンダ。その歴史は1964年にまで遡る。2ストロークエンジンが主流だった当時、ホンダ創業者である本田宗一郎氏の思いを受け継ぎ、環境にも配慮した4ストローク船外機「GB30」を発表。以降、数々の名機を世に送り出してきた。

1992年には「ボーデン湖環境規制」(1993年施行)に対応したBF8Bを発売。さらに1998年には“人と環境に優しい経済的で高品質な4ストロークエンジン”を基本コンセプトに、ホンダ独自の電子制御料噴射技術である「PGM-F1」を採り入れた「BF130」「BF115」を完成させるなど、現在に至るまで一貫してクリーンな船外機を開発し続けている。

現在、ホンダの4ストローク船外機「BFシリーズ」は、2~20psの「ポータブル」、25~100psの「ミドル」、115~350psの「ハイパワー」と大きく3タイプに分けられているが、今回新たに最高出力300psの高出力を持ち「ハイパワー」カテゴリーに分類される大型船外機「BF300」がラインアップに加わり、2025年5月7日に発売された。

このBF300はホンダ船外機のフラッグシップモデルである「BF350」用に専用開発された4952cm3の水冷4ストローク60度V8 SOHC VTEC 4バルブエンジンをベースに連続最大出力300ps(220.7kW)のパワーを確保。高出力ながらレギュラーガソリンでの航行が可能なほか、O2センサーによる燃料噴射量を補正する「空燃比フィードバック機能」の採用により優れた燃費性能をも実現している。

ホンダ船外機初搭載! 「中央機ニュートラル制御機能」で3基搭載船も快適操縦

主な特徴としては、リモコンのボタン操作で船外機の回転数や速度に合わせ予め設定したトリム角度に自動制御する「トリムサポート機能」、これまでのトローリングコントロール機能から対応速度域を拡大し走行中に一定の回転数や速度を維持する「クルーズコントロール機能」、ベースとなったBF350のECU制御機能をアップデートしエンジンのニュートラル制御を実現したことで船外機を3基並列で搭載した船でも安定した定置旋回を可能としたホンダ船外機初搭載の「3基掛け時の中央機ニュートラル制御機能」などにより快適な操船をサポート。

さらにエンジン停止中に自動的に船外機本体のチルトアップ&ダウンを行うことで係留・保管時の利便性を高めた「オートマチックチルト機能」に加え、寒冷地でもチルトスピードが落ちない高出力チルトモーターの採用や排水構造の見直しによる凍結防止対策など、過酷な環境下での使用にも工夫が凝らされている。

これらの特徴に加え、大容量(12V-93A)オルタネーターの採用により70Aの充電出力を確保。さらに、アイドリング時充電出力可変機構の搭載で、最大43Aまで自動でエンジン回転数を上げて充電性能を高めている。

上質感と耐久性を兼ね備えた洗練されたデザイン

洗練されたスリムなスタイリングはBF350のデザインコンセプトである“Noble Motion Form(ノーブル・モーション・フォルム)」を踏襲。高剛性パーツでの構成とともに上質感のあるフォルムに仕上げられ、多彩な船体形状や環境に適応可能で、耐久性や経済性が求められるプロユースはもちろん、大型船でのマリンレジャーなど幅広いユーザーニーズに対応した室外機となっている。

BF300は全高2145mm×トランサム高638mmと全高2272mm×トランサム高765mmの2種で、プロペラ回転方向にそれぞれに右と左があり、XDN/XCDN/UDN/UDCNの全4タイプ揃える。またボディカラーにはいずれも「アクアマリンシルバーメタリック」と「グランプリホワイト」の2色が用意されている。メーカー希望価格は324万5000円~333万3000円で、グランプリホワイトは2万2000円高となる(消費税込)。

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