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テスラ3台体制でJEVRAに参戦!日本のEVレースを盛り上げようとしているアメリカのビジネスマン

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 「WIKISPPED」としてのレース活動はそれなりにあるが、現在はEVでのモータースポーツがメインの活動となる
  • ジャスティス氏、地頭所選手と今回新たに起用された2名のドライバーとともに。まだ車両はあるので、ドライバーを募集しているそうだ
  • 「チームは現在チームマネージャーとして地頭所選手が、ドライバー集めからパーツの調達、さらにはセッティングまでかかわっていて、非常にいいパートナーシップを築けている」とジャスティン氏
  • No.319WIKISPEED Tesla 3の遠藤幸和選手は過去にJEVRAシリーズ参戦経験を持つドライバー。今回は初のテスラで参戦だったが、予選は1分04秒888で4番手
  • No.321WIKISPEED Tesla 3に乗る澤田晴輝選手は1分03秒070のタイムで予選2番手を獲得
  • 地頭所選手が乗るのは、2024年の最終戦で大破したNo.524 WIKISPEED Tesla S。「最高速度が144km/hしか出ない」ということで1分06秒833。トップの車両の110%以内(1分06秒290)に届かず予選落ち。嘆願書で最後尾からの決勝レース出走となった
  • JEVRAは2010年に設立。レースを通じてECOの推進と、最良のEVの開発のスピードを速めるための「Proving Ground(開発・実証の場)」を提供するということを目標にしている
  • JEVRA開幕戦では、今回澤田選手が乗るモデル3で総合優勝した地頭所選手だったが、修理上がりのモデルSに終始悩まされながらも5位でレースを終えた
  • 「ボトムを速くというイメージで、エアサスから足回りを一新してきました。あとは監督の指示通りライバルとか一切気にせずに走り切りました。事前は得意な岡山戦なんで連勝目指します」とKIMI選手
  • EV第2戦で総合優勝を飾ったのはモデルS Plaidに乗るKIMI選手。昨年の第4戦以来の勝利で、ポール・トゥ・ウイン達成
  • KIMI選手が余裕の勝利。日産リーフで参戦してきて以来、モデル3に乗り換えて久しぶりのJEVRA参戦となった西島真選手が総合2位。そしてWIKISPEED の澤田選手が3位に入った
  • 「WIKISPPED EV RACING」チームのオーナー、ジョー・ジャスティス氏
  • テスラ・モデルS&モデル3、トヨタ・ミライ、日産オーラ&ノート、ホンダe、ヒョンデ・アイオニック5Nと今回も多彩な電動車が参戦したJEVRA第2戦
  • 今回WIKISPEEDに合流した澤田選手は3位、遠藤選手は6位でフィニッシュ

今後のEVレースメジャー化に期待

電動車両(BEVだけでなく、燃料電池車のFCEVや、走行に直接関係しないエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVなども参戦が可能)のみのレースシリーズを開催しているJEVRA(全日本電気自動車レース協会)。第2戦となる「全日本 筑波EV 55kmレース」が、2025年4月27日(日)に茨城県にある筑波サーキット・コース2000で開催されました。そのレポートをお届けします。

過去15シーズン、テスラが常に強いレース

このEVレースシリーズでは、発足当時からテスラ「ロードスター」「モデルS」「モデル3」などが勝利を重ねている。現在はモデルS Pladが最強EVとして君臨し、レースのような特殊な環境下でその強さが目立っている。東大卒のレーサーとして各レースで活躍している地頭所光選手を筆頭に3台のテスラでJEVRAシリーズ第2戦に参戦するのが「WIKISPPED」だ。

「WIKISPPED」チームのオーナーは、日本在住のジョー・ジャスティス氏。アメリカのインディアナ州出身だ。そう聞くと、ピンとくる方もいるかもしれない。インディアナ州は、世界でもっとも歴史あり、世界3大レースのひとつインディ500(インディアナポリス500マイルレース)を開催するインデアナポリス・モータースピードウェイがあり、モータースポーツキャピトルとも呼ばれたりする。

ジ・アメリカンモータースポーツの聖地インディアナ出身というだけでフィルターがかかってしまうが、そんなジャスティス氏はシンプルに漫画「イニシャルD」を見てクルマ好きとなった。本田宗一郎を尊敬してNSXを所有するというカーガイで、アメリカン・モータースポーツ大好きというのとは少し異なる。

3年半前から日本に移住

アメリカではないがモータースポーツの経験があり、2014年のニュルブルクリンク24時間レースに副監督兼メカニックとしてV6クラスで優勝したとのこと。

ジャスティス氏は国内外の自動車メーカーや部品メーカーなどのビジネス・コンサルティングを生業としている。日本メーカーも多く顧客に抱えていることもあり、「安全な日本」を知るために3年半前から家族とともに日本に移住。現在は福岡県に暮らし、月に1回ほど学校に通って日本語を学んでいる。

「すべてのクルマが好きです。でも(限られた)自分のお金と時間をかけてまでやりたいのはEVのみです。ナスカーもインディカーもSDGsではないですしね」

ジャスティス氏は2019年ころから活動をEVにシフトしている。そして国内のEVレースに参戦した。

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