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査定額が100万円違ったことも!人気のトヨタ30系「アルファード」でもボディ色違いで査定額の価格差は約30万円になることも

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)

  • 旧型の日産 セレナに設定されたカラフルなオレンジは査定に大きな影響を及ぼす
  • スズキ スイフトスポーツのイメージカラーであるチャンピオンイエロー4は人気だ
  • エアロ系モデルのみに設定されたダークレッドマイカメタリック
  • 日産 RZ34型 フェアレディZのイカズチイエローはすでに廃盤色となっている
  • トヨタ 30系アルファードのなかでも、ホワイトパールクリスタルシャインはもっとも人気の高いボディカラー
  • 人気の高いボディカラーと人気の低い色では査定価格がどれくらい変わるのかを調査

高人気&鉄板ボディカラーと言われる「白」と「黒」は本当に高査定なのか?

休日のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)に立ち寄ると驚かされるのは、ボディカラーが白(パール)と黒のクルマが多いことです。確かにほとんどのクルマの売れ筋は白(パール)、黒が上位となっています。これほど、街にあふれるボディカラーでも査定価格はどうなるのでしょうか。今回は、人気の高いボディカラーと人気の低い色では査定価格がどれくらい異なるのかを調査してみました。

セルシオの不人気色は100万円安!

新車購入の場合、オプション設定されている有償のボディカラーはあるものの、人気色だからと車両本体価格が高くなるということはない。しかし、下取りや買取りなどではボディカラーによって査定額が異なってくる。

これは中古車特有の「人気」という要素が価格に大きな影響を与えるからだ。筆者が過去に取材したときの話だが、2000年に登場したトヨタ3代目「セルシオ」の査定価格を買取り店に行って調べていたとき、予想どおり白(パール)、黒が人気色という一般的な話の後に、

「じつはこのセルシオには“ローズマイカメタリック”という薄いピンク色のボディカラーがあって、このボディカラーだと同じコンディションの、白(パール)より査定価格が100万円は安くなりますね」

と言われたのだ。

たかがボディカラー、されどボディカラーだということを実感した。新車を購入する際には、同じ価格でも人気のない色を選ぶと売却する際の査定額がとんでもなく安くなってしまうわけだ。このセルシオの例はちょっと大げさだが、ボディカラーによって買い取りや下取り査定時に差が出るのは事実である。

中古車ではレアなボディカラーが高騰することも

今回は現在でも人気色と不人気色で査定額に差が出るのかを、買取りを行っている販売店に取材して調査した。

一般的にボディカラーは、シルバーが基準となり、白(パール)、黒が人気色で査定時にはプラスとなる。この傾向は人気モデルになるほど顕著となり、トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」をはじめとしたミニバンは白(パール)、黒以外購入するユーザーは稀だという。

その一方で、赤や黄色、青といったいわゆる原色系と言われるボディカラーは、TVのCMに使われるイメージカラーだとしても査定ではマイナスになりやすいとのこと。ただし例外もある。スズキ「スイフトスポーツ」のチャンピオンイエロー4やスバルのWRブルーといった原色系のボディカラーは、プラス査定となるという。その一方で、スズキ「ジムニー」のキネティックイエローは人気薄となっているそうだ。

またイエローのボディカラーはフルモデルチェンジで登場した際にラインアップされているが、その後に行われる一部改良などで廃止されやすい。日産RZ34型「フェアレディZ」もすでに廃盤となっている。こうしたことを背景に、その稀少性からイエローのボディカラーは車種によって高額査定となる可能性が秘めていることを覚えておいてもらいたい。

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