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本格的な「大人の泥遊び」クロカンでタイムを争う「Rainforest challenge JAPAN」とは? まさしく「冒険」の2日間でした

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TEXT: 犬塚直樹(INUZUKA Naoki)  PHOTO: 犬塚直樹(INUZUKA Naoki)

まるでラグビーを思い起こさせる選手間の関係性

2024年で4回目の開催を迎えたRFC JAPANは、ドライバー/コドライバーの2人一組となるチームで3組、6名の参加者で競われる少数精鋭の競技となった。参加者を紹介すると、04号車:安田・早川/ジムニー、16号車:小柴・桜井/JKジープラングラー、17号車:志熊・泉/BJ74ランドクルーザーという車種、車格、車重、ホイールベースなど、三者三様のマシンが同一コースをそれぞれのメリットを活かすべく、どう走破するかがとても見応えのある内容だ。

また、すべての競技車に備えられたウィンチなどのギアをどこでどう使うかという技能や勘所など、それぞれコンビの経験値も試される部分も見どころとなる。コースを走り抜けるより、時にはウィンチングで車両を引っ張り進む方が早い場合もあるような、とても一筋縄ではいかないコースレイアウトなので、それぞれの車両の違いを含めた判断がなんとも興味深いのだ。

競技は一日目のステージをターミネーターゾーン、二日目のコースステージをプレデターゾーンと呼び、それぞれSS1~5、SS6~9の2日間、全9SSで争われた。コースは森の中にレイアウトされた起伏が伴う鬱蒼とした中でのコースであったが、天候が1日目の日没後に夕立に見舞われたくらいで、概ね晴れの気温35度という真夏の気温の中で行われた。中にはすり鉢状の泥水が車体のウェストラインあたりまで浸かるような池を走り抜けるトリッキーな障害などもある難攻不落なSSが目白押し。そんな中、日本では見かける事のない脱出器具のグラウンドアンカーを用いるSSを用意。予め、競技前に参加者に使い方をレクチャーした上で、この器具を使って臨むSS5のようなセクションがあり、悪路踏破においてのノウハウを初体験しながらコースクリアを狙う。こんなアカデミックな要素も併せ持つイベントなのだ。

この日、SSをいくつか終わった時点で04号車にトラブルが発生。車体の軽さが一つのアドバンテージだったジムニーはウィンチングで前進する走法がコースクリアをしていく上で有効的なのだが、肝になるウィンチにトラブルを抱えてしまった。何度かSS間のインターバルに修理を試みるが改善がみられず、1日目終了後にウィンチを下ろして分解して見ると、中のパーツが割れていたことが判明。

普通ならこの時点でリタイヤとなるのだが、ここからがこの競技の真骨頂。周りのエントラントも協力して、知恵を出し合って、持っている機材を駆使してなんと、ウィンチを修復してしまうのである。タイムトライアル中はライバルである関係も、SSが終わると四駆仲間として、みんなで知恵を出し合い、助け合う。ラグビーを思い起こさせるような選手間の関係性だ。

ラングラーが優勝を勝ち取る

競技は2日目のプレデターゾーンに入り、昨日何とか修復した04号車も無事競技に加わって、SS6に突入した。

この日も気温は35度前後の猛暑の中、山の中にある道なき道のコースを3チームの車両がそれぞれの方法で様々なレイアウトのSSをクリアして行き、SS9を走り終わって競技終了。力量感たっぷりな走りで終始リードを保った16号車の小柴/桜井組のJKラングラーが優勝を掴み取った。

この競技の紹介の最後に創設者ルイス J.A.ウィー氏のこのイベントへの呼びかけの言葉を紹介したい。

「人生は冒険です。人生を最大限に楽しみましょう。今日できることなら明日まで待たないでください。人生のあらゆる瞬間を毎日楽しんでください。」

果たして、2025年度はどのようなドラマが待ち受けているのか、楽しみである。

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