出品されたのはワンオーナーの最終型ヨーロッパ仕様
ちなみにヨーロッパ仕様はマイナーチェンジ以降もF20C型が継続搭載されました。2Lは日米市場には設定がなくなっていましたが、2Lエンジン+電子スロットルを組み合わせたモデルがヨーロッパには存在します。
今回のオークションに登場したのは、そのヨーロッパ仕様の最終型。並行輸入の手続きは必要なく、そのまま乗れるのも魅力的です。現役当時はポルシェ「ボクスター」やロータス「エリーゼ」、TVR「グリフィス」がライバルで、本物を知るヨーロッパのドライビング愛好家から高く評価されました。
この個体はワンオーナー車両。トリップメーターは7万6365マイル(約12万3000km)と日本では過走行と呼ばれる距離ですが、ブラックレザーのシート、ダッシュボードを含めてインテリアのコンディションは良好。画像からも隅々まで愛情が行き届いていることが伝わってきます。
プレミアムな価値はまだなし。中古車として正当に評価された
そして、注目のオークション結果ですが、1万1475ポンド(邦貨換算約227万円)で落札。他の日本のヤングタイマーのように跳ね上がらなかったのは、その最大の理由はS2000がドメスティックカーではなく、イギリスでも正規で販売されていたモデルである点。つまり、手に入るスポーツカーと言うわけです。また、コレクタブルカーとしては12万kmの走行距離が正当に評価されたといえます。
ただ、ミドルクラスにおいて今後専用設計のスポーツカーが発売される可能性は非常に低く、S2000が持つスペックを見る限り、その希少性は今後高まっていくことは間違いないでしょう。



























































