コルベット史上初の本格ハイパーカーに特別仕様も追加
シボレーはC8型の2026年モデル「コルベット ZR1X」と、限定仕様「クウェイル・シルバー・リミテッド・エディション(Quail Silver Limited Edition)」を限定投入することを明らかにしました。ZR1Xは最高出力1250psを誇るアメリカン・ハイパーカーで、0-60mph加速は2秒未満。発売は2025年末を予定です。また限定モデルには60年ぶりとなるマット塗装「ブレードシルバー・マット」の採用など特別装備満載となる模様です。
5.5L V8ツインターボエンジン+モーター搭載のモンスターの驚異的破壊力
コルベットZR1Xは、これまでのコルベットのなかでもっとも先進的なモデルとされており、アメリカが誇る本格派ハイパーカーとして位置づけられている。パワートレインは5.5LのLT7ツインターボV8エンジンとフロントアクスルに搭載された電気モーターを組み合わせ、総合出力は驚異の1250psを実現。0-60mph(約96km/h)加速は2秒未満とされ、ハイパフォーマンスカーとして類を見ないスペックを誇る。
またZR1Xに設定される限定仕様のクウェイル・シルバー・リミテッド・エディションだが、上級グレードの3LZコンバーチブル仕様にのみ設定され、世界でも限られた台数のみの生産だ。外装には、1957~1959年のC1コルベットで採用されていた「インカシルバー」に着想を得た「ブレードシルバー・マット」が採用され、これは60年ぶりのマット塗装となる。
デザイン面でも特別感溢れるもので「リミテッドエディション」バッジがインテリアのウォーターフォールスピーカー部に装着され、個体ごとのシリアルナンバーが記される。ミラーはカーボンフラッシュ塗装、エキゾーストチップはブラック仕上げ、ブレーキキャリパーはオレンジ塗装と、他のモデルにはない存在感を演出する。
内装カラーは2026年モデルで新採用の「スカイクール&ミディアムアッシュグレー」を基調とし、随所に「ハバネロ」アクセントを効かせた専用インテリアを採用。スポーツ性能だけでなく、ラグジュアリーな仕様となっている。
さらに「ZTKパフォーマンスパッケージ」も装備可能であり、より高いスプリングレートやシャシー制御の専用キャリブレーション、カーボンファイバー製エアロパーツ群、ミシュラン・パイロットカップ2Rタイヤなどが含まれ、走行性能をさらに磨き上げている。
価格はZR1X 1LZクーペが20万7395ドル(約3110万円)、1LZコンバーチブルが21万7395ドル(3260万円)、上級グレードの3LZクーペが21万8395ドル(約3275万円)、3LZコンバーチブルが22万8395ドル(約3425万円)から。限定仕様のクウェイル・シルバー・リミテッド・エディションは、24万1395ドル(約3620万円)からとなっている。

【AMWノミカタ】
シボレーのプレスリリースにはおもしろいことに2026年モデルのフェラーリF80とマクラーレンW1の価格とスペックが掲載されている。ざっくり比較するとパワーとトルクはほぼ同等で、加速性能と最高速度はコルベット ZR1Xがこの2モデルを上回るにもかかわらず、価格が1/10以下であることがわかり、コルベットのお買い得感がかなり際立つ。
ZR1Xは5.5LのV8「LT7」ターボエンジンにモーターを組み合わせ、1250psを発揮するハイパーカーに進化した。つい先日、ニュルブルクリンクの北コースでもZR1Xは6分49秒275という米国車最速記録を樹立し、911 GT3 RS、AMG GT、アヴェンタドールなどと肩を並べるレベルに達している。20万ドルの価格は決して安いとは言えないが、逆にこの値段で魅力的なパフォーマンスを味わえるクルマは存在しない。
































