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メンテの頻度の高い旧車こそユーザー車検に適している!? 33年目のR32スカイラインGT-Rで挑戦【R32一病息災】

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)

  • 事前に予備検屋で点検と光軸の調整を依頼しておこう
  • 自動車検査票と車検証
  • 道路運送車両法施行規則の改正により、2025年4月1日から車検の受検可能期間が、車検証の有効期限満了日の2カ月前からに拡大された
  • 新しい車検ステッカー
  • 従来は車検ステッカーの貼付位置はフロントウインドウの中央または運転席の反対側だったが、現在は運転席側の端に貼付する
  • ラインに突入したら、電光掲示板のとおりに操作をするだけ
  • 確実に一発合格を目指すのなら、陸運支局のそばにある民間の予備険屋(テスター屋)で予備検査を受けとくと安心
  • 確実に一発合格を目指すのなら、陸運支局のそばにある民間の予備険屋(テスター屋)で予備検査を受けとくと安心
  • 排気ガス(HC/CO)
  • 排気ガス(HC/CO)
  • ライトの光軸調整は予備検屋でできる
  • 予備険屋には陸運支局の検査ラインに準ずる検査機材が揃っていて、本番の検査でチェックされる『サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター、排気ガス(HC/CO)、ライト(光軸)』の5項目を点検し、問題個所があれば、保安基準に適合するよう調整してくれる
  • 排気ガス(HC/CO)
  • 料金は、5項目の点検+調整料込のセット価格で1500円~3000円ほど
  • 新しい車検シール。今はフロントガラスの運転席側に貼付する
  • 検査場には注意書きも
  • ライトの光軸調整も予備検屋でできる
  • ラインに突入するときはいつも緊張する
  • 33回目の車検を受けに来た

ユーザー車検の安さも重要だが日常の点検頻度の高さも大切

平成元(1989)年に誕生した日産R32型スカイラインGT-Rを30年以上所有する筆者が、33年目を迎えた愛車でユーザー車検に挑戦しました。旧車はトラブルが多くユーザー車検でパスするのは難しいと思われがちですが、日頃から専門店で点検・整備をしていれば十分に可能です。事前のチェックポイントから当日の流れ、2025年4月から拡大された受検期間の活用法まで、ヤングタイマーオーナーが知っておきたい実践的ノウハウをまとめました。

日常点検をマメにしているからユーザー車検を自信を持って受けられる

先日、地元の陸運支局でユーザー車検を受けてきた。旧いクルマは大小さまざまなトラブルがあるため、ユーザー車検は難しいと思われがちだ。

たしかに一理あるが、トラブルが出るたびに専門店でプロの目にチェックを受けていれば、エンジンルームや下まわりは定期的に点検されている。同じヤングタイマー(ヤングタイマー:製造から20年以上30年未満のクルマを指す。今回のGT-Rはここに該当する)と呼ばれる車種でも、ガレージに入れっぱなしでほとんど乗らない人は別として、普段乗りで主治医のもとに定期的に通っている人であれば、ユーザー車検は決して難しくはないだろう。

誤解されているかもしれないが、ユーザー車検はノーメンテナンスで良い制度ではない。新車・旧車を問わず、点検整備は必須だ。日頃からクルマのメンテナンス代や修理代を支払っているヤングタイマーのオーナーは、車検ぐらいユーザー車検で通して、日常的なメンテナンス費用を節約するのもひとつの手段ではないだろうか。

そこで今回は、ヤングタイマーオーナー向けのユーザー車検情報をいくつか紹介しよう。

車検の受験可能期間が2カ月前からに!古いクルマほど時間に余裕を

まず大事な情報だ。

道路運送車両法施行規則の改正により、2025年4月1日から車検の受検可能期間が、車検証の有効期限満了日の2カ月前からに拡大された。ヤングタイマーのオーナーは、できるだけ有効期限の2カ月前に、自動車技術総合機構の「自動車検査・車検インターネット予約システム」から予約を入れると良いだろう。

旧いクルマの場合、直前まで好調でも、検査当日に不具合が発生して車検に落ちてしまうことも考えられる。要再検査となった時、そこから部品を手配しようとしても、すぐに手に入らない可能性もある。時間的な余裕をできるだけ確保しておくのが得策だ。

ちなみに、陸運支局はナンバーの登録地や住民票などに関係なく、どこでも申込みができる。つまり希望する陸運支局で車検を受けたい日の予約がいっぱいでも、違う陸運支局では枠が空いているケースもある。

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