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これはお客には見せられない姿!?スバル360の匠がホンダ「S600」で旧車イベントに参加!

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • ホンダ S600オーナーの大森夫妻
  • ホンダ S600:社外品のハンドルカバーを装着
  • ホンダ S600:606ccの直列4気筒DOHCエンジンを搭載
  • ホンダ S600:手元に来たときは不調だったそうだが、自らの手でメンテナンスを行った
  • ホンダ S600:リアのトランクに装着されるエンブレム
  • ホンダ S600:ほぼオリジナル状態という上等なコンディション
  • ホンダ S600:丸いテールランプがS600の特徴だ
  • ホンダ S600:給油口はトランクリッドの脇にある
  • ホンダ S600:車両は見た目も中身も美しく仕上げられた
  • ホンダ S600:サイドパネルにはHondaのエンブレムを装着
  • ホンダ S600:センターキャップ付きスチールホイール
  • ホンダ S600:昔からよく知っていた個体ということもあり引き継いだ
  • ホンダ S600

エンジンまでバラしてしっかりと整備し絶好調!

新潟県・糸魚川で行われた「第20回フォッサマグナミュージアム・クラシックカーミーティング」に、名古屋から自走で参加したのは、ヒストリックカー専門店を営む大森徹也さん。愛車は1965年式の“エスロク”ことホンダ「S600」です。これまでスバル「360」を中心に旧車を手掛けてきた大森さんですが、長年見知っていたこのエスロクを譲り受け、自らの手でエンジンまで整備しました。今では奥さまと共にイベントを楽しむ大切な相棒となっています。

S600のオーナーはなんとスバル360専門店を経営

エントラントの内訳は、国産車と輸入車がほぼ半々である。展示車両の多くは、ほぼオリジナル状態という上等なコンディションであり、新車当時の佇まいを今に伝えている。そのなかの1台が、本稿でご紹介するホンダ スポーツ600である。

「このクルマを譲り受けたのは2024年のことです」

と語ってくれたのは、奥様と共に名古屋から自走で参加したオーナーの大森徹也氏である。じつは、大森氏は名古屋で『ガレージ・プレアデス』というスバル360のスペシャルショップを営むヒストリックカーのプロ。その大森氏が、なぜホンダのエスロクでイベントに参加したのだろうか。

「18歳で免許を取ってすぐに手に入れたのが、昔から憧れていたスバル360でした。昭和42年式デラックス」

最初はひとりの旧車オーナーとしてスバル360を楽しんでいた大森氏だったが、好きが嵩じてその10年後にはスバル360(とR2)のスペシャルショップをオープンさせた。そのショップはすでに四半世紀以上の歴史を誇り、全国の「てんとう虫」オーナーたちが信頼を寄せている。

走り出す姿が愛らしくて旧知の個体を引き継ぐことに

「ヒストリックカーの仕事を続けているうちに、スバル360以外に乗っているオーナーさんたちとも親交ができ、そちらのイベントやツーリングなどにも参加してきました」

じつは、このホンダのエスロクも旧知の旧車ツーリング仲間が所有していたものであり、ずっと以前から大森氏がよく見知っていた個体であった。

「そのオーナーがこのエスロクを手放すことになり、私が引き継ぐことになりました。昔からスタート時にひょいとお尻を持ち上げる、チェーン駆動のエスならではの動きが可愛いと思っていましたし、昔からよく知っていた個体ですし」

こうして、白いエスロクは大森氏の手元にやってきた。

引き継いだ当初は調子がいまひとつだったそうだ。

「せっかくの機会なので、エンジンまでバラしてしっかりと整備しました」

その結果、車両は見た目も中身も美しく仕上げられた。自らの手で仕上げたエスロクで、奥様とともにフォッサマグナミュージアム・クラシックカーミーティングに参加した大森氏。趣味のクルマの助手席に家族が乗ってくれることは、何よりも幸せなことであるのは間違いない。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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