マイバッハの特別な世界観×メルセデスの最上級SUVの走行性
端正なスタイルと贅を尽くした室内空間で高級車の象徴として歴史を築いてきたメルセデス・マイバッハ。その血統を現代に継ぐ「Mercedes-Maybach GLS 600 (ISG)」に、特別仕様車の“ナイト仕様”第2弾となる「GLS 600 Night Edition Ⅱ(ISG)」が登場しました。販売台数は全国限定で、左ハンドル15台、右ハンドル25台の合計40台という希少性の高いモデルです。
ブランドを象徴するブラックボディに上質なホワイトのキャビン
Mercedes-Maybach GLS 600 Night Edition Ⅱ(ISG)の最大の特徴は、マイバッハの威厳をより強く印象づけるオールブラックのエクステリアカラーだ。ボディはオブシディアンブラック(メタリック)で統一され、限定装備となるダークシャドウグロスマイバッハエンブレムが配され、通常モデル以上に重厚感と存在感が際立つ。
さらに、フロントグリル、エアインテーク、ボンネットマスコット、Dピラーのマイバッハエンブレム、ドアハンドル、エグゾーストエンド、テールゲートクロームストリップなど、エクステリアの細部に至るまでダークシャドーブラックパーツを採用。いわゆる“ナイトシリーズ”と呼ばれる特別な黒の世界観を展開する。
また、23インチマイバッハアルミホイールを採用する点も見逃せない。ブランドロゴがモノグラムのように刻まれた特別デザインのホイールはインパクトも高い。
サイドウィンドウトリムやランニングボードなどのブラックパーツ、マットブラックのルーフレール、マイバッハエンブレム入りのマルチビームLEDライト(ローズゴールドピンク)などの専用装備で、徹底したブラックテーマを貫いている。さらにナイトシリーズ専用イルミネーテッドステップカバーが夜間の乗降を華やかに演出する。
インテリアでは、エクステリアとの鮮やかなコントラストを生むMANUFAKTURナッパレザーシート(クリスタルホワイト/ブラックパール)を特別装備として設定。明るく上質な白の空間によって、パッセンジャーが洗練された時間を過ごせる。また、通常モデルには設定されていないMANUFAKTURダークブラウンオープンポアウォールナットウッドインテリアトリムを採用し、自然素材ならではの深みと高級感を両立。
走るラウンジにふさわしい静粛かつ快適なV8ターボパワー
さらに、通常では有償オプションであるファーストクラスパッケージを標準装備している点も大きな特徴だ。後席には左右独立シートを採用し、格納式テーブル、専用シャンパングラス格納スペース、クーリングボックスまで備えることで、まさに“移動するラウンジ”とも呼べる仕上がり。加えて、本革巻ウッドステアリング(ナッパレザー)や専用キーも特別仕様車ならではの装備として加わる。
パワートレインは通常モデルと同じく、M177型4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力557ps、最大トルク770Nmを発揮し、48V電気システムとISGを組み合わせることで、滑らかな加速と高効率なエネルギー回生を実現。ISGは16kWの出力と250Nmのトルクを発生し、静粛かつ快適な走行で魅了する。
車両価格は4080万円。これまで以上に黒を強調した外観に、特別な内装、充実の後席装備と強力なパワートレインを備えた、まさにマイバッハの象徴と呼ぶべき限定モデルなのだ。

【AMWノミカタ】
前回のマイバッハ GLS 600のナイトエディションは昨年11月に50台限定で発売されたが、今年も同じ時期に40台発売されるということからも、この限定車の人気の高さがうかがい知れる。
このモデルで特別に採用されているウッドパネルの「オープンポア」とは木材の表面に厚いコーティングを施さず、あえて木の導管(ポア)を開いたまま仕上げる加工法を意味する。触れた際に木の質感や温もりを感じられるほか、自然な風合いが強く、重厚かつ上質な雰囲気を生むため高級車に多く使われる。このあたりの素材へのこだわりもマイバッハの名にふさわしい。
価格は標準価格の3220万円に対して860万円ほど高い4080万円。きらびやかなクロームで華飾された標準モデルもマイバッハらしいエレガントさで魅力的だが、モノトーンで統一され、クワイエットラグジュアリーを極めるMercedes-Maybach GLS 600 Night Edition Ⅱ(ISG)は、超高級SUVセグメントのなかでもその存在感をさらに高める。誰もが買えるわけではないが、誰もが憧れるモデルに間違いない。








































