1921年誕生のマイバッハが100年を超える時を刻んだ「究極の洗練」とは⁉︎
メルセデス・ベンツ日本が、マイバッハ史上もっともスポーティな2シーターオープンモデル「Mercedes-Maybach SL 680 Monogram Series」を受注生産モデルとして発売しました。最高出力585psのV8ツインターボを搭載し、新技術「PixelPaint」やイルミネーテッドラジエターグリルなどを採用。ウルトララグジュアリーブランドとしての高級感と先進性を兼ね備えたデザインと静粛性が詰まった魅惑のモデルです。
初のAシェイプフロントグリルの採用とマイバッハロゴの塗装に注目
最大のトピックはマイバッハとして初めてAシェイプの輪郭を持つフロントグリルを採用したエクステリアだ。クローム仕上げのピンストライプと発光機能付きの“MAYBACH”レタリングが印象的で、イルミネーテッドラジエータグリルが昼夜を問わず圧倒的な存在感を放つ。フロントエプロンにはワイドなエアインテークを配し、スポーティな印象を強調。リアエンドは、マイバッハ専用デザインのリアエプロンにクロームトリムを組み合わせ、エレガントかつ力強いフォルムを完成させている。
注目すべき新装備のひとつが、有償オプションとして選択可能なMAYBACHロゴ入りボンネットで、マイバッハSLで初採用となるPixelPaint技術が用いられている。インクジェットプリンター技術に着想を得た塗装技術で、直径20～50マイクロメートルの塗料を毎秒1000滴以上噴射し、極めて精密にマイバッハパターンを描く。その上で4層のクリアラッカーと3回の手作業での研磨により、深みのある艶と立体感を実現。従来のマスキング作業を不要にし、廃棄物や排出ガスも削減するという、持続可能性に配慮した革新的な製造工程により仕上げる。
エクステリアカラーは2種類のデザインコンセプトを用意。レッドアンビエンスはMANUFAKTURガーネットレッドの外装にクリスタルホワイトナッパレザーの内装を組み合わせ、情熱的なコントラストを表現。ホワイトアンビエンスはMANUFAKTURオパリスホワイトマグノの外装に同色レザーを合わせ、清楚で洗練された印象を与える。どちらもブラックトーンのボンネットとソフトトップの2トーンデザインだ。
コーヒー豆殻でなめしたSDG’sなナッパレザーを採用するキャビン
インテリアには、持続可能性とクラフトマンシップを融合した高級素材を採用。コーヒー豆の殻をなめし剤に使用したMANUFAKTURクリスタルホワイトのナッパレザーは、明るく優雅な室内空間を演出する。花びらを思わせるフローラル刺繍とエンボス加工のマイバッハエンブレムが座席を彩り、シルバークロームのトリムとホワイトのシートバックが気品を漂わせる。ディスプレイはローズゴールド基調の専用デザインで、スタートアップアニメーションも特別仕様。さらに、17スピーカーのBurmester®ハイエンド3Dサラウンドシステムを標準装備とし、五感を満たす音響空間を提供する。
パワートレインには最高出力585ps、最大トルク800Nmを発生する4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。9G-TRONICオートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、力強くも滑らかな走りを実現。DYNAMIC SELECTには、マイバッハ専用のMAYBACHモードを設定。サスペンションを最も柔らかくし、静粛で上質な乗り心地を提供するほか、COMFORTやSPORTなど複数の走行モードを設定する。
シャシーにはAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを標準装備。油圧制御によりロールを瞬時に抑制し、段差やカーブでも安定した走行を実現。また、必要に応じてフロントアクスルを約30mm上昇させるリフトシステムも備え、日常使いでの実用性も高い。アコースティックソフトトップや専用遮音排気システムなどにより、オープンモデルでありながらクーペ並みの静粛性を誇る。車両本体価格は3650万円
【AMWノミカタ】
Mercedes-Maybach SL 680 Monogram Seriesは、これまでマイバッハが培ってきた「静のラグジュアリー」に「動の美学」を融合した革新的なモデルだ。Aシェイプと呼ばれる下が幅広いフロントグリルの形状はクルマの重心を低く見せダイナミックな印象を与える。また初採用となるPixelPaintやイルミネーテッドグリルといった新装備は、マイバッハを象徴する新たなアイコンとなるだろう。
従来のマイバッハが重厚で威厳あるサルーンを主軸としていたのに対し、マイバッハSLは初のオープンボディとV8ツインターボによる情熱的な走りを提案し、これまでにない新たな方向性を示している。イギリスのラグジュアリーブランドが、伝統的なクラフトマンシップを継承しているのに対して、マイバッハは新たなレベルのラグジュアリーを生み出す技術と価値観を提案する。
