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スバル「フォレスター」が2025年のイヤーカーに!COTY投票に対するキノシタの想いとは【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: Volkswagen

  • 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したスバル フォレスター
  • VW ID.BUZZ
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個人的な最高点は華やかさで「ID.BUZZ」!

レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之氏が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のお題は、2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤーの対象に選ばれたスバル「フォレスター」です。派手さはないものの、真面目で隙のないクルマ作りが評価された結果といえます。一方で、2025年は投票方式が変更され、評価の出方にも例年とは違う傾向が見られました。

質実剛健なクルマ作りが評価されフォレスターが受賞

「2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」が決まりました。

栄えある大賞は、スバル フォレスターです。事前評価の高かったホンダ「プレリュード」や日産「リーフ」を抑えての受賞は、いかにも堂々としており、異論は少ないでしょう。

2025年から投票ルールが少し変わりました。ノミネート車から10台を選ぶところまでは従来どおりですが、その後の決選投票が一新されています。これまでは上位3台に順位をつける方式だったのですが、今回は10台すべてに点数を配分するルールになりました。1位25点、2位18点、3位15点……10位でも1点が入る仕組みです。評価の厚みが、より如実に数字へ反映される仕組みです。

その結果、フォレスターの「質実剛健」という言葉がぴたりと当てはまる、真面目なクルマ作りが高く評価されました。派手さはないが、隙がない。道具としての完成度が、静かに、しかし確実に支持を集めた印象です。

ちなみに僕自身は、VW「ID.BUZZ」に最高点の25点を投じました。フォレスターは12点で4位でした。これはフォレスターを低く見たわけではありません。僕はCOTYこそ、少し華やかであってほしいと考えているからです。

多少粗削りでも、10年後に振り返ったとき「あの年は、このクルマだったよね」と記憶に残る存在に、最高点を与えたい。その基準で見たとき、ID.BUZZは強く心に残りました。

サイズ感や価格は個人によって基準が異なる

ID.BUZZに対しては「価格が高い」「サイズが大きい」という声もありましたが、価格は財布次第、サイズは使い方次第です。広いガレージと長い道を持つ人にとっては、決して欠点にはなりません。サイズや値段は選考員個人の感覚であり、極力点数に持ち込みたくない、というのが僕の主義です。

結果として、輸入車最高得点に贈られる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」はID.BUZZが獲得しました。大賞ではありませんが、その評価の高さに疑いはありません。

とはいえ、フォレスターの完成度はやはり抜群です。日本の道に合ったサイズ感、価格帯、実用性。派手さはなくとも、日々を支える力があります。辛口とされる選考委員たちからこれほど支持を集めたのですから、これから売れに売れるのは間違いないでしょう。

早くも来年度のCOTYの噂が聞こえてきます。気の早い話ですが、業界とはそういうもの。鬼が笑うくらいで、ちょうどいいのかもしれません。

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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