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見た瞬間フリーズ……R35GT-R化したスカイラインクロスオーバーの作り込みがヤバすぎる

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

スカイライン愛が生んだクロスオーバー改造計画

「これが純正だったら」と思わず見入ってしまうほど完成度の高いカスタマイズをしたクルマを見つけました。スカイラインクロスオーバーをベースに、R35 GT-Rのスタイルを自作で再現した林憲一さんの発想力と行動力の結晶です。常識にとらわれない挑戦から生まれた“唯一無二のR35GT-Rクロスオーバー”に迫ります。

R35GT-Rのパーツを先に購入!もう後戻りできない

「こんな手があったのか」と感心させられるでき栄えの、自作「R35 GT-Rクロスオーバー」。その完成度が素晴らしい。この鋭い発想を思いつき、実行したのが岐阜県在住の林憲一さんだ。昔からドリフトが大好きで、その腕前もプロ級。愛車はフルチューンのSR20DETを搭載したハコスカで、「スカイラインはスカイラインで運びたい」と考え、専用トレーラーとパワーも十分な4輪駆動のスカイラインクロスオーバーを購入した。その際にふと思い立ったことがある。

「ひょっとしてR35 GT-R仕様にできるんじゃないか」

と頭のなかにふと浮かび、実際にやってみることになった。

まずは作業を進めるべく、R35 GT-Rの純正バンパー、フェンダー、ボンネット、ライト、マーカーといった部品を調達。そこから、どのように加工を施せば移植できるかの検証を行った。寸法が合わないことは承知していたが、いざ進めてみると一筋縄ではいかなかった。実際の作業では切る、詰める、曲げる、ねじるといった、あらゆる大掛かりな加工を駆使した末に、ようやくR35 GT-Rスタイルを完成させたのだ。

「製作途中で無理かもと諦める場面も実際あった。しかし部品は調達済みだし、もしイメージどおり完成したらカッコ良いだろうというワクワクした思いのまま、試行錯誤の日々を過ごして問題点を解決させました」と語る。

サイズが合わないのは当然!加工を繰り返して取り付け

フロントの加工過程を追っていくと、まずバンパーとボンネット、ライトを収めるために、ラジエータコアサポートを含めた周辺部品を加工。ノーズがスカイラインクロスオーバーよりも低いため、ボンネットの位置を決めてからバンパーの収まりを調整し、その寸法が決まった段階でフェンダーの位置合わせをいった。

言葉にすると簡単だが、作業は加工の連続。とくに大変だったのがフロントフェンダーだ。大幅に詰めているが、R35 GT-Rならではのブリスターフェンダーのデザインやダクトはそのままに、3分割や4分割といった複雑な工程を経て、スカイラインクロスオーバーのルーフやドアへ自然につながるよう合わせている。

わずか2カ月で完成させた情熱の結晶

他車からの移植は「顔面スワップ」としてフロントのみのケースが多いが、林さんが挑んだのはフル移植だ。リアもR35 GT-Rの純正パーツを使って作り込んでいる。

リアで苦労したのは、GT-Rのブリスター感を表現しつつ、4枚ドア車として正常に開閉できるようにすること。そしてテールランプについては、ブリスターの流れを自然な形でつなぎ、左右のバランスを整えて配置した。とうぜん伝統の丸形テールとなるため、ハッチパネルなどの大幅な加工を要している。

また、R35 GT-Rの象徴であるウイングも装着。ルーフラインとのバランスを考慮し、純正ルーフスポイラーをGT-Rウイングに似せたデザインにしているのもポイントだ。バンパーやマフラー(テールのみ)も純正部品を移植し、ホイールを含めた仕上がりは完璧。この大掛かりな作業をわずか2カ月でやり遂げたというから驚きだ。情熱と飽くなき挑戦が生み出した、傑作と呼べるプライベートマシンである。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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